《ブラジル》東京五輪 柔道代表宿舎で集団感染=浜松で、従業員5人隔離

浜松で練習中のラファエル・シルヴァ(Divulgação/COB)

 東京五輪開催中にブラジルの柔道代表が宿泊予定のホテルで、新型コロナの集団感染が発覚し、ブラジル側の五輪関係者を不安にさせている。13日付ブラジル国内サイトが報じている。
 集団感染が起きたのは静岡県浜松市のホテルで、従業員5人の感染が確認された。
 5人の感染はブラジル選手団が到着する前に確認、通達された。5人はその時点で既に隔離、休職扱いとなっており、濃厚接触者も同様の措置を受けている。
 五輪は23日からはじまり、ブラジル側の柔道代表(13人中7人)は既にホテルに到着。残る6人もこれから出立する。

 ブラジル五輪委員会のディレクター、ジョルジェ・ビシャラ氏は、「私たちは浜松市や選手団と頻繁に連絡を取っており、当局が衛生環境をうまく制御していることを知っている。集団感染は選手と直接接触が起きない部署で起きており、選手が到着する前に必要な措置がとられている。感染の危機は常にあるが、最大の危機はわが選手団の近くにはない」との声明を出した。
 同氏は同時に、「選手たちには最大限の注意を払い、ホテルの従業員などとの不要な接触を避けるよう要請した。ホテルの従業員は毎日、検査を行っており、安全は保たれていると理解している」とも語っている。
 日本の五輪委員会と日本政府が定めた規定では、選手団も、「唾液」「唾液によるPCRテスト」「鼻と喉殻の検体採取によるPCRテスト」の3段階によるコロナ検査を受けることになっており、この三つ全てで陽性となった場合は隔離が行われる。選手団から隔離対象となる選手が出た場合は、練習相手などの濃厚接触者も隔離の対象となりうる。

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