東西南北

 ボルソナロ大統領は14日朝、腹部の痛みを訴え、ブラジリアの軍病院に検査入院した。これにより、大統領がこの日に予定していた会議はすべて中止となった。ボルソナロ氏はここ数日、「しゃっくりが続いている」と周囲に語っていた。しゃっくりに関して言えば、「ストレスで起こることはよくあるもの」と医師たちは語っている。上院のコロナ禍の議会調査委員会(CPI)、支持率低下、拒絶率上昇が止まらず、そこにコバクシン疑惑、ダヴァティ疑惑と、次々と自身に直結するスキャンダルが続出中のボルソナロ氏。これまでは騒動があれば、より過激な言動で煽り続けてきた大統領だが、さすがに心労が体調にも出始めたか。
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 ここ数日、キューバで行われている反政府デモが世界的に報じられている。電力不足やコロナ対策への不満が国民にたまった結果と見られている。11日にはサンパウロ市のキューバ大使館前でもキューバ国民を支持するデモが行われたが、12日には極左政党・PCOがキューバ政府を支持するためのデモを行った。一方、現在は大統領選で支持率1位のルーラ元大統領は12日、キューバに関し、「国民も政府も支持する」との声明を発表。どちらも米国による経済制裁の被害者との論法で、片方を支持することで反感を招くことを避けた形となった。
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 13日、サッカーのリベルタドーレス杯は決勝トーナメント初日。サンパウロはアルゼンチンの名門ラシンと対戦し、1―1で引き分けた。試合は互角だったが、本拠地モルンビでの試合だけに、勝っておきたかったところ。同カードの2戦目は敵地で20日。この日はフルミネンセがセーロ・ポルテーニョ(パラグアイ)に2―0で快勝した。