東西南北

 15日、ジョアン・ドリア・サンパウロ州知事は、自身2度目のコロナウイルス感染を公表した。同知事は先月、コロナバックの2度目の接種を受けたばかりだが、再度の感染となった。原因としては、12日に行った大規模イベントへの参加が考えられている。自身の体調に関して、ドリア氏は「風邪気味」として大きく問題にはせず、「コロナバックを接種したからこそ軽症で済んだ」とアピールしている。コロナバックは感染防止率はほかのワクチンほど高くないものの、重症化防止率や、1回目と2回目の接種間隔が4週間で、12週間かかるファイザーやアストラゼネカといった他社のワクチンよりも短期間で免疫を得ることができる。また、副反応も他社製ワクチンよりも少なめだ。
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 早いものでもう、来週23日から東京五輪が開催される。サッカー男子代表は15日、セルビアでアラブ首長国連邦と練習試合を行い、5―2で勝利している。「かけだし選手の大会」と思われがちな五輪サッカーだが、今回のブラジル五輪代表は通常のセレソンと変わらないほどメンバーが豪華。そこにオーバーエイジ枠で38歳の大ベテラン、ダニ・アウヴェスがリーダー役として参加する。リオ五輪に続く2連覇は十分可能な戦力だけに頑張ってほしい。
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 15日に全面運休4線を含む7線でストを行ったCPTMは、組合と公社の間で給与調整の合意が成立したことで、15日中にストを中止。16日は平常運行に戻った。今回のストでは、普段のストなら用意される代替バスが出ないなど、混乱が大きく、サンパウロ市西部フランシスコ・モラット駅では暴動が起きて、女性が目に石をぶつけられる被害が出る事態も生じた。