援協役員会=会員数増への更なる取り組み=協力店の割引サービス導入

挨拶する税田会長

挨拶する税田会長

 サンパウロ日伯援護協会(援協、税田パウロ清七会長)は6月24日午前、サンパウロ市リベルダーデ区の援協本部ビル5階講堂で6月定例役員会を開催した。
 挨拶で税田会長は対面とオンラインからの参加者に感謝しつつ「ワクチン接種を終えてもマスクはちゃんとするように」と注意を促した。
 援協会員数増の更なる足がかりとして、園田昭憲副会長は援協以外の施設や店舗で受けられる特典導入を発表。提携する店や施設のサービスが割引となるもの。
 現在実施している店や施設のうち、援協本部ビルの1階にある歯科「EGAO ODONTOLOGIA」や理学療法「SHITSUKE」では全サービスが10パーセント引きとなる。
 メガネ店「KAORI」(ガルボン・ブエノ街327番)では、クレジットカードで1回払いの場合は15パーセント引きとなる特典が受けられる。
 ほかにも特典実施店として協力したいと申出ている店が数店ある。園田副会長は「協力して頂けるのは非常に嬉しいこと。皆様の周りにもいらっしゃったら是非」と呼びかけ、今後も会員課で受け付けて行くという。
 

会員特典協力店に貼ってもらう予定のステッカー例

会員特典協力店に貼ってもらう予定のステッカー例

協力店にステッカーを貼ってもらい、会員のサービスが受けられる店かをわかりやすく可視化していく試みも進めている。
 前園マルセリーノ事務局長による事務局報告では、全施設で2回目のワクチン接種が終了した事を報告。2月頃に接種を終えていた老人ホームも「比較的安定」した状況を報告している。
 一方で、イペランジアホームでは先月に続き職員の新型コロナウイルス感染例が出ており、引き続き注意を促した。入居者の感染者は無いという。
 医療部門の報告では、友好病院は3月中コロナ感染患者で満床に近い状態が続いていた。4月はやや減少したが高止まりし、5月に入りまた増えつつある状況だという。
 SUSとして周辺地域の患者を受け入れるサンミゲル・アルカンジョ病院では酸素や麻酔、安定剤が逼迫していたが、本部や日伯友好病院からの助けがあり「一度も無くなる事は無かった」と説明した。
 PIPAではコロナ禍でオンライン授業を実施しているものの出席率が低く、厚生局から「助成金を全額払うのは難しい」と言われてきた。援協は出席率を改善し、役員会の週にようやく5万6982レアルの入金を受けた。
 会計報告では友好病院を除いた施設をあわせた税引き前利益に252万7461レアルの黒字を計上。特に老人ホーム4施設では赤字計上が常だったが、JICAによるコロナ禍への危機脱出を目的とした支援金により黒字に転じた。
 協会ではJICA、外務省による助成金事業を進めており税田会長は「期日に遅れないように」と注意を促した。