東西南北

 先週の後半からヴォト・インプレッソをめぐって大騒動を巻き起こしているボルソナロ大統領。味方を増やしたいところだが、なかなか難しい展開となっている。5日には連邦警察が、捜査を行った結果、「過去の選挙の電子投票に不正の形跡は見られなかった」と発表。「不正の決定的証拠を暴露してみせる」と宣言して出来なかった後でもまだ、不正を主張するボルソナロ氏の望む声明は出なかった。さらに、陸軍の高官たちは5日、ボルソナロ大統領に抗議したルイス・フクス最高裁長官の声明を支持した。ボルソナロ氏にはかねてから警察組織や軍を味方にとりつけたがる傾向が強いが、そこでも新投票案に関しての協力は得にくいようだ。
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 ブラジル文学アカデミー協会(ABL)は6日、新たな名誉会員の候補として、米国アカデミー賞唯一のノミネート女優として知られる女優のフェルナンダ・モンテネグロを正式に選んだ。同アカデミーは昨年から4人の会員が相次いで亡くなり、後任を選ぶ必要に迫られているが、昨年3月に亡くなったアフォンソ・アリンス氏のABLでの追悼式の後、フェルナンダが候補に選ばれた。なお、音楽界の重鎮で元文化相ジルベルト・ジルも候補になる可能性がある。
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 8日でいよいよ東京五輪も閉幕。今大会はブラジル勢が過去最高といっても過言ではない成績を収めたこともあって、これまでになく、ネットや報道が盛り上がった印象も強い。とはいえ、それが終わればやはりサッカーか。週明けの10日から12日はリベルタドーレス杯の準々決勝。今年は8強の内5チームがブラジル勢だから、こちらも盛り上がりそうだ。