東西南北

 ワクチン接種が進展し、国際的にも東京五輪や大規模な音楽フェスティバルなどが開催されはじめている中、リオ市が6日、恒例の年末イベント「レヴェイロン」開催に向けた具体的な計画書を発表した。同市コパカバーナ海岸での年末イベントはテレビ生中継でもおなじみだ。報道によると、同市市役所は計11カ所で花火やコンサートなどのイベント開催の意向とか。デルタ株を含む新規感染者数が前週比で50%増えたのは気になるところで、保健省がワクチンの配布量を5%増やすとの話も。9月2日を「再開」記念の日とし、イベント開催との計画は延期の可能性もささやかれているが、感染拡大に気をつけながら12月までに接種を完了させるのが最善の準備。来年のカーニバルも気になるが、まずはレヴェイロンからか。
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 サンパウロ市のコロナワクチン接種予定では、今週は10、11日が24歳、12日が23歳、13日が22歳、14日が21歳と、大学生の年齢まで対象が下がってきている。州政府の意向では9月12日までに12歳以上が1回目の接種を終了させる予定だ。9月に入れば、ファイザー社やアストラゼネカ社のワクチン接種を受けた60歳未満の人の2度目の接種もはじまる。デルタ株拡大の恐れの中、他国よりも長い12週待ちの人は気が気ではないが、接種間隔が長いほど変異株には有効とのデータもあるので、気長に待ちたいところだ。
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 東京五輪が終わったので、国民の注目はサッカーに注がれることだろう。週末に行われた全国選手権、パルメイラスは7日、本拠地でのフォルタレーザ戦に2―3で敗戦。アトレチコ・ミネイロに首位を明け渡してしまった。一方、サンパウロは敵地でのアトレチコ・パラナエンセ戦を2―1で制し、降格圏外の16位に浮上している。