《ブラジル》セーラ上議が休職を要請=パーキンソン病と診断受け

同僚と話すセーラ上議(Marcos Oliveira/Agência Senado)

 サンパウロ州選出のジョゼ・セーラ上議(79、民主社会党・PSDB)が10日、健康上の理由で4カ月間の休職を要請する意向を表明したと同日付現地サイトが報じた。
 セーラ氏によると、先週、パーキンソン病との診断を受け、「投薬への適応期間が必要」との医師の勧めに従って、休職届を提出する事を決めたという。パーキンソン病はまだ初期段階とされている。同上議は睡眠障害でも悩んでおり、並行して治療を受ける予定だという。
 同上議が公開した文書によると、同氏が休職中のサンパウロ州選出上議の議席は同党所属の補欠議員ジョゼ・アニーバル氏が務める事になる。セーラ氏は、休職届提出との決断はブラジルのためのプロジェクトが止まる事を避けるためと述べている。

 セーラ氏は6月にも新型コロナに感染し、同月22日から、サンパウロ市のシリオ・リバネス病院に入院していた。本人はこの時、これという症状を自覚していなかったが、軽い肺炎を起こしていた事がわかり、周囲に感染を広げないようにとの配慮も兼ねた隔離入院と説明されていた。
 だが、シリオ・リバネス病院は7月6日に、心臓の動脈の一つに異常が見つかり、カテーテルを挿入してステントを入れたと発表。セーラ氏はその4日後に退院した。
 同氏は2015年から上議を務めており、これまでに26法案が承認された。11法案は既に法制化されている。上院で投票待ちの法案やプロジェクト案は47、下院での投票待ちの法案も16あると説明。これらの法案やプロジェクトを推進、遂行するため、休職期間が終了したら復職する意向である事も明らかにしている。