東西南北

 茶の間で長年愛されてきた俳優タルシジオ・メイラの死は、人気コメディ俳優のパウロ・グスターヴォの死と同様、国民にコロナ感染の怖さを伝えているが、今回の場合はコロナワクチンを2回接種した後だっただけに「安全神話」が壊れたかのショックを与えている。これにより、タルシジオが受けたコロナバックに対する疑念の声が一部であがりはじめているが、インフォトラッカーという団体が行った調査によると、「ワクチン2回接種後の死亡例」は、2月28日から7月27日にかけて亡くなった新型コロナの死者の3・68%しか占めていないという。米国やイタリアの研究でも、現在のコロナによる死者の99%はワクチン拒否者や非完了者との発表がある。やはりワクチンは有効では。
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 サンパウロ市南部のイビラプエラ公園に、新しいアトラクションができ、話題を呼んでいる。それは、「ロレッタ・ジガンテ・プレミアーダ」と呼ばれる高さ20メートルの大観覧車だ。平日は運営しておらず、土曜と祝日は12〜20時、日曜日は11〜19時となっている。料金は1回につき4人までで30レアル。当然、マスクの着用義務はある。かねてから遊具施設の少ないことで知られるサンパウロ市としては、これは朗報だ。コロナ禍の退屈を紛らわす存在になってほしい。
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 今週末のサッカーの全国選手権。注目カードはやはり、今晩のミネイロン・スタジアムで行われる首位攻防戦、アトレチコ・ミネイロ対パルメイラスの一戦だろう。現在首位のガロ(ミネイロ)に対するパルメイラスの勝ち点差は2で、勝つと首位が入れ替わる。パルメイラスとしては、元セレソン選手のフッキが加わり、得点力が上がったガロをなんとかして封じ込め、首位復帰を果たしたいところだ。