《大サンパウロ都市圏》CPTM3線でスト=56万人の通勤の足に影響

 24日、パウリスタ都電公社(CPTM)の11、12、13号線でストが行われ、56万人の利用者の足に影響が出た。24日付現地サイトが報じている。
 ストは23日夜持たれた組合の総会によって決められ、24日の0時から決行された。11号は部分的に運休、12号、13号は全面運休となった。
 サンパウロ州の労働地域裁からはピーク時、つまり5〜9時、17〜20時は70%の運行を行うこと、それ以外の時間帯も最低50%を運行することを義務付けられていた。

 今回のストは組合とCPTMの間の給与調整交渉がまとまらずに起こったものだ。CPTMは23日の会合で、2021年8月から4%、2022年1月からは6%の給与調整、ならびに、調整が遅れた分として、2020年2月以降の調整分を、22年2月から10カ月にわたって追加で払い続ける案などを提示した。だが組合側は、調整が遅れた分は今年の8月と9月に払うようを求めており、交渉がまとまらなかった。
 このストによって足を奪われた市民のため、CPTMは代替バスサービスを行っている。また、これに伴い、サンパウロ市の車の乗り入れ規制「ロジージオ」は中止された。
 CPTMと労組の交渉は難航続きで、7月15日にも7〜10号線でストが行われている。