《ブラジル》IBGE=総人口2億1331万人に=コロナ禍の影響は反映できず

 地理統計院(IBGE)が27日、ブラジルの総人口は前年より0・7%増(約150万人)の2億1331万7639人と発表したと27、28日付現地紙、サイトが報じた。
 人口が最も多い地方は南東部で、総人口の42%が集中している。以下、北東部27%、南部14%、北部9%、中西部8%と続く。
 人口最多州はサンパウロ州で4664万9132人が住む。以下、ミナス州2141万1923人、リオ州1746万3349人と続く。人口最少はロライマ州の65万2713人だ。
 また、2010年の国勢調査では38だった人口が50万人超の市は49に増え、人口の31・9%を占める。また、人口10万人超の市は328(全体の5・8%)で、総人口の57・7%が住んでいる。

 他方、全5770市中3770市(67・7%)は人口2万人未満で、住民総数は総人口の14・8%にしかならないという。
 人口が最も多い市はサンパウロ市で1240万人とされた。以下、リオ市680万人、ブラジリア310万人、サルバドール市290万人、フォルタレーザ市270万人と続く。人口が100万人を超える市は17で、内14は首都と州都だ。人口100万人超の17市の人口は、総人口の21・9%相当の4670万人に上る。
 また、首都と州都の住民総数は5千万人を超え、総人口の23・87%に達した。
 昨年と今年はコロナ禍で国勢調査が見送られたため、今回発表された総人口はコロナによる死者などの実態は反映できていない。なお、IBGEのデータは27日付の官報に掲載されており、自治体への参加基金の額の算定などにも使われる。