東西南北

 サンパウロ市では13日から、アストラゼネカ・ワクチンで初回接種を受け、2回目の接種を待っていた人に対するファイザー・ワクチンの接種が始まっている。14日の時点で「在庫が切れた」という情報は入っていない。一方、6日からはじまっている高齢者向けの3回目の接種は、現在のところ、3人に1人しか接種が進んでいないという。その理由は、接種を希望する人が、現在もっとも使われているコロナバックではなく、ファイザー・ワクチンが使われるのを待っているためだという。アストラゼネカの在庫切れ騒動が落ち着くまで、高齢者はしばらくファイザーを待つ必要があるが、ファイザーの人気ぶりがうかがえる。
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 14日午前、サンパウロ州内陸部のサンジョゼ・ドス・カンポス市内のヅットラ街道で、4台の車の玉突き事故が起こり、6人が死亡した。事故発生は9時40分頃で、同街道サンパウロ市方面行きの車線の134・2キロ付近で、その前に起きた事故のために減速運転となっていたトラックの後方から来た観光バスが、ブレーキが間に合わず、乗用車1台を挟み込むようにしてトラックに追突。そのバスに後続の乗用車1台がさらに追突した。事故直後、バスの乗客が窓から飛び出し、挟み込まれた乗用車に閉じ込められた人たちを助けようとしたが、その間に乗用車とバスが炎上。死亡した6人はすべて炎上した車の中にいた。このほかにも8人が負傷し病院に運ばれ、9台の消防車が消火作業にあたった。道路警察は現在、事故の原因を調査中だ。
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 14日のサッカーのブラジル杯準々決勝。ヴィラ・ベルミロでのサントス対アトレチコ・パラナエンセ戦は、パラナエンセが第1戦と同じスコアとなる1―0で勝利し、準決勝進出を決めた。サントスは本拠地の利もあり、シュート数、ボール保有率でも上回り、パラナエンセにはレッドカードで1発退場の選手も出たが、それらを活かせなかった。