東西南北

 毎日、トップページのロゴを世界的に有名な人物にちなんでデザインすることで知られているグーグルが19日、この日に生誕100年を迎えた世界的ブラジル人教育者、パウロ・フレイレ氏(1997年没)を選んだ。「全員教育」を理想とし、教師に生徒の個人史を重視させるフレイレ氏の教育に関しては、ボルソナロ大統領三男のエドゥアルド下議が「低質の教育」と批判したほか、ボルソナロ政権の歴代の教育相がブラジルの教育システムから外そうとしてきた。フレイレ氏の教育理論はオックスフォード大学やハーヴァード大学といった世界の一流大学からも評価が高いが、ボルソナロ政権にとっての上質の教育とはいかに?
     ◎
 サンパウロ市中央部、特にボン・レチロ地区などで銀行の自動引き落とし機(ATM)が週末に使えなくケースが増えているという。その理由は、この辺りの銀行支店では窓ガラスを割ったり、機械を壊したり、資材を盗んだりといった犯罪行為が増えているからだという。ATMが使えないよう、シャッターを閉めたりしているのはブラデスコ銀行やイタウ銀行などで、最近襲われた連邦貯蓄銀行は板が張られていたという。安全面への配慮からというのはわかるが、困るのは近隣住民。クレジットカードの利用が一般的になったとは言え、現金が使えないと日常生活はかなり不便になるのだが。
     ◎
 19日のサッカーの全国選手権。イングランド・プレミア・リーグのスター選手だったウィリアンが、14年ぶりにコリンチャンスの一員として、帰国第1戦となるイタケーラでのアメリカMG戦に出場した。久々のブラジル・リーグでの試合に慣れなかったのか、本調子ではなかったが、ジュリアーノの得点で試合は1―1の引き分け。徐々に慣れてくれればと期待されている。