国士舘で第1回春まつり=2日間で2千人が足運ぶ=太鼓や料理、文化体験も

春祭り開催を祝して乾杯

春祭り開催を祝して乾杯

 ブラジル日本文化福祉協会(文協、石川レナト会長)は9月25~26日、サンロッケ国士舘大学センターで第1回「春祭り」を開催した。「午前の部」と「午後の部」に分けられ、2日間で約2千人が足を運んだ。
 25日正午からは開会式典が原沢パビリオンで開かれた。朝方一時降ったが11時頃には晴れ間が広がり、「春祭り」の名に相応しい春らしい陽気を迎えた。
 水本セルソ国士舘大学スポーツセンター運営委員長が開会の挨拶をし、協力団体を紹介した。青年会議所メンバーと共に準備を行っていた文協青年部のラファエル・ペターセン部長を紹介する頃には、涙で声を詰まらせ「私達の仕事を信じてくれたのが何より重要です」と涙を堪えつつ感謝の言葉を述べた。
 「準備期間はほとんどありませんでしたが、なんとか実現できた。今回をきっかけに毎年成長していけると信じています」と述べた。特にこどものそのからテントの貸し出しなど協力を受けており「これが無ければ開催できなかった」と語る。
 今後は「季節ごとに年4回のイベントを実施がしたい」と水本運営委員長は展望を語る。
 石川文協会長も「参加団体の協力が無かったら祭りは有りませんでした」と改めて感謝を表した。ボランティアへのPCR検査などはサンタクルス日本病院が協力した。
 来賓にはサンロッケ市長のグト・イッサ氏の姿も。父親がバタテイロ(ジャガイモ売り)で日本人の仕事仲間がいた関係で、グト市長は幼少時に「ラルゴ・ダ・バタタの日系人コミュニティに触れて育ち、文化や教育、誠実さに感心させられた」と振り返る。「素晴らしい場所で心が落ち着きます。地域の取り組みであれば何でもサポートします」と力づよい言葉を投げかけた。
 小室千帆首席領事も出席し、対面で会えた喜びを表すと共に「青年部の活力に溢れた活動に感銘を受けた」との声を寄せた。
 式典後、グト市長と小室首席領事は体育館のあるエリアに移動し、石川会長と共に桜の植樹を行った。その後、小室首席領事は茶道裏千家ブラジルセンターが実施する茶会にも参加。同伴していた小室首席領事の娘は生まれて初の茶道体験だったという。
 原沢パビリオンではヴァルゼン・グランデやイビウーナ農協組合が新鮮な野菜や果物、花を販売し、「綺麗でとっても安い」と喜びながら買う来訪者の姿が見られた。
 体育館前では国士舘マレットゴルフ部やブラジル農協婦人部連合会(ADESC)、コチア青年連絡協議会がテントを設置して、うどんやヤキソバ、餅のほかパステウや牛・鶏肉の串焼き等も販売した。
 飲食販売エリアではテーブルや椅子が並べられ、体育館入口で行われている太鼓グループ演奏を聞きながら食事を楽しむ事ができる。演奏には一魂和太鼓や気炎太鼓、桜吹雪和太鼓が出演し、腕前を披露していた。

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