《ブラジル》植林面積961万ヘクタールに=森林生産額は235・5億レアル

延々と続くユーカリの林(CAN/Wenderson Araujo/Trilux)

 地理統計院(IBGE)が6日に発表した植物の抽出と林業生産(PEVS)に関する報告書によると、2020年の植林地は961万6157ヘクタール(ha)で、森林生産額は235億5659万レアルに達したと同日付現地サイトが報じた。
 植林面積の70・6%は南部と南東部に集中しており、商用目的で植林された木の80・2%はユーカリだ。ユーカリの植林地は南東部が多く、44・3%を占める。南部で多いのは松林で、全体の84・6%を占めている。また、森林生産の69・9%は南部と南東部が占めている。
 森林生産に加わっている自治体は4868市あり、生産額は2019年比で17・9%増えた。森林生産額は19年に2・7%減ったが、20年は再び成長に転じた。

 林業は前年比で21・3%成長し、森林生産額の79・8%にあたる188億レアルに貢献した。原生林などから採集・抽出したものの生産価値は6・3%増の48億レアルだった。植物抽出は9グループ中六つで生産が増えた。
 森林生産の90・1%を占めるのは木材で、林業用の木材製品は全てのグループで生産額が増えた。生産額増加が最も顕著だったのは37・8%増を記録した木炭で、丸太は18・3%増えた。紙とセルロース製造用木材は25・6%増、薪は6・3%増だった。
 木材製品は植物抽出でも60・3%の比重を占める。植物抽出では、食品が31・6%、ワックスが5・3%、油糧種子が2・2%で続く。
 木材製品以外の抽出製品では、アサイーの6億9430万レアルとマテ茶の5億5970万レアルが生産価値の高さで群を抜いている。