建立10周年法要を開催=南米産業開発青年隊の慰霊碑

慰霊碑の前で記念撮影する参加者一同

慰霊碑の前で記念撮影する参加者一同

 南米産業開発青年隊協会(渡邉進会長)が9月19日午前11時から、サンパウロ州イタペセリカ・ダ・セーラ市の円光寺境内で同隊員慰霊法要および慰霊碑建立10周年記念式典を行った。
 当日は、南米産業開発青年隊として渡伯した本人とその家族合わせて約50人が集まった。円光寺内と慰霊碑の前で法要が執り行われ、その後、別室サロンで日本食と飲み物が振る舞われた。
 渡邉会長(71歳、静岡県)は「皆さんお集まりいただきありがとうございます。コロナ禍で昨年は残念ながら集まらなかったですが、こうして皆さんと集まれたことを嬉しく思います。また来年も皆で法要を行いましょう」と挨拶した。

挨拶する渡邉会長

挨拶する渡邉会長

 5期の菊池義治さん(81歳、岩手県)は、「恥ずかしながら初めて慰霊碑にきた。立派な慰霊碑で感動した。これからも、逝去した先輩方に心から祈りを捧げたい」と述べた。
 8期の早川量通(かずみち)さん(78歳、北海道)は「青年隊として開拓にきた頃が懐かしい。今回この法要に参加できなかった方々の思いも背負ってきています。これからもこの法要を続けていきたい」と感想を述べた。
 産業開発青年隊は終戦直後、農家の二、三男を技術者に育成して国の復興に役立てる運動として広がった。その海外班からは1956年にパラナ州ウムアラーマ北方セーラ・ドス・ラードスに第1次17人が入植。
 同地に訓練所が設置され、入植した隊員の活動拠点となった。着伯した隊員は計326人。農業を始め建設、通信、測量などの分野で活躍した。
 その元隊員が逝去したことの弔いの意味で10年前に慰霊碑が建立された。現在判明している逝去した元隊員は131人(8月24日時点)。

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