JFCトラドブラス=森新社長「日本食の裾野広げる」=10月で石井カルロス氏退任

左からJFC Tradbras社の森氏、石井氏

左からJFC Tradbras社の森氏、石井氏

 JFCトラドブラス社(キッコーマングループ)の代表取締役社長に、森和哉さん(48・福岡県)が11月1日から就任するに当たり、10月末で退任する石井カルロス・ウィリアム社長(67歳・二世)と共に挨拶に来社した。
 JFCトラドブラス社の前進であるトラドブラス社は、1966年に故武田五男氏が創業したブラジルにおける日本物産の輸入と販売代理店の会社。創業者の武田さんは日本食品輸入卸販売のパイオニア的存在だった。
 北米などで大きな存在感を持つ、キッコーマングループの大手輸出入会社「JFCインターナショナル」が、そのトラドブラスを19年に買収。「JFCトラドブラス社」に生まれ変わった。
 森社長は2007年から15年までの約8年半、「株式会社キッコーマンブラジル駐在員事務所」で勤務して、当地の和食レストランやホテルなどにキッコーマンの商品を販売する営業活動や、試食会を開いた経験をもつ。今回は2度目のブラジル駐在で、19年より在伯。
 森さんは、「前回の駐在時よりも日本食や日本物産のニーズはより高くなっています。取り扱い商品数をもっともっと増やし、よりブラジルの日本食や日本文化の裾野を広げられるように務めたい」と意気込んだ。
 退任する石井社長は、「トラドブラスが今まで以上に成長するのが楽しみです。JFC社との新しいシナジーでよりプロフェショナルで大きな会社になるよう応援しています」と述べた。

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