《ブラジル》上院議長がPSD移籍を発表=来年の大統領選出馬へ

 22日、ロドリゴ・パシェコ上院議長が所属政党を民主党(DEM)から社会民主党(PSD)に移籍することを発表した。来年の大統領選出馬のためと目されている。22日付現地サイトが報じている。
 パシェコ氏はこの日、PSDに移籍することに関し、「党首ジルベルト・カサビ氏の誘いをありがたく受けることにした」と語った。
 そしてDEMに関しても、「(自身の拠点である)ミナス・ジェライス州ならびに全国のDEMに感謝したい」とし、同党党首のACMネット氏に謝意を示した。

 DEMは先日、社会自由党(PSL)と合併し、選挙高裁の承認を得た時点で、新党「ウニオン・ブラジル」となることが発表されている。パシェコ氏は党の合併にも賛成しており、移籍を発表するにあたっては、ウニオンの党首であるルシアノ・ビヴァル下議への謝辞も述べている。
 パシェコ氏は離党の理由を語っていないが、カサビ氏がかねてから同氏をPSDの大統領候補にあげていたことから、同党からの大統領選出馬が予想されている。それを裏付けるように、27日のパシェコ氏の入党式はブラジリアのJK(ジュセリ・クビチェク)記念館で行われる。
 パシェコ氏は現在44歳で、下議1期、上議1期目にして上院議長となるスピード出世をして注目されている。