《ブラジル》65%の市で月間死者ゼロ=北東部を中心に3614市=7日間平均は200人台に
ヴィソッカ連邦大学のウエスレイ・コッタ教授の資料によると、10月に新型コロナ感染症による死者が皆無だった市は3614市あり、3279市だった9月を10・2%上回ったと4日付G1サイトが報じた。
この数字は全国の市の65%にあたり、3市に2市は1カ月間死者ゼロだった事になる。内1317市(36%)は北東部、926市(25%)は南東部にあった。
月間の死者がゼロだった市の36・8%(2054市)は人口が10万人未満だが、人口が10万人を超える市でも23市で、1カ月間の死者が皆無だった。月間死者ゼロの市で人口最多は北大河州モソロー市の30万618人だ。
月間の死者ゼロの市は6月1294、7月1753、8月2510、9月3279、10月3614と増え続けている。これはワクチン接種の進展が最大の理由だ。
4日午後8時現在のワクチン接種者数は、最低1回接種が1億5517万7415人(総人口の72・74%)、2回の接種またはヤンセン社製のワクチンを1回接種した接種完了者は1億1780万5832人(同55・23%)になった。接種完了から6カ月以上経った高齢者や免疫力が低い人、医療従事者への補強接種も917万9134人(4・30%)に達している。
接種完了者の人口比上位5州は、サンパウロ州68・67%、マット・グロッソ・ド・スル州64・73%、リオ・グランデ・ド・スル州61・45%、サンタカタリーナ州59・32%、パラナ州58・56%だ。
ただ、オズワルド・クルス財団(Fiocruz)は大規模イベントの開催には人口の80%が接種を完了しているべきとの見解を示しており、現時点ではこの数字に届いた州は出ていない。
人口の80%が接種を完了するには、2度目の接種が遅れている1400万人への接種促進と青少年や子供への接種推進が不可欠で、接種間隔の長いワクチンの接種間隔を縮めて接種完了を早めようとしている州もあるが、5~11歳児への接種開始時期は未定だ。
4日現在の感染者は2184万9137人で、新規感染者の7日間平均は9672人に低下。感染者の7日間平均は3日の9945人に続いて1万人を下回った。
4日現在の死者は60万8671人で、7日間平均は229人となった。死者の7日間平均は2日以降、3日連続で200人台を保っている。4日の数字は、国内初の感染者確認から60日目の昨年4月25日の238人も下回っている。