東西南北

 来年の大統領選まで1年を切り、様々な情報があふれているが、驚くべき情報が流れてきている。それはルーラ元大統領の副大統領候補にジェラウド・アウキミン元サンパウロ州知事がなるというものだ。この2人は、激しいライバル関係にある労働者党(PT)と民主社会党(PSDB)の顔的存在で、2006年には両者で大統領選も戦っている。それを覚えている人には信じがたいが、この話はアウキミン氏のPSDB離党がほぼ決定的で、PT支持の中道左派党のブラジル社会党(PSB)への移籍が有力視される中で浮上した。PT上層部も乗り気だという。強力な組み合わせだが、PTとPSBが連立にこぎつけられるか。PT支持者がそれで納得できるのかも気になるところだ。
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 昨日付でも報じたサッカーのレアル・マドリッドのヴィニシウス・ジュニオルが、5日、急きょ、来週行われるW杯南米予選に召集された。現在の彼の大活躍ぶりを考えれば妥当で、喜ばしい話。残念なのは、これがハムストリングス(太ももの裏側)に重傷を負ったフィルミーノの代役だということだ。フィルミーノは、ブラジルでは貴重なセンターフォワードとして重宝されている。左ウイングのヴィニは守備位置が違うが、選手起用はどうする?
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 週末のサッカーの全国選手権。注目は、今日6日にサンパウロ市イタケラで行われるコリンチャンス対フォルタレーザ戦だ。現在、6位に順位を上げてきたコリンチャンスとしては、5位フォルタレーザとの直接対決を制すことで、現在の勝ち点差4を勝ち点差1まで一気に縮めたいところ。また、11月から入場者数の制限がなくなっており、観客動員数も気にかかる。