東西南北

 コロナウイルスの感染者数、死者数がかなり減ってきているが、その一方でデング熱の感染者数が増えている。サンパウロ市の伝染病対策課が発表したところでは、今年は11月3日までに7172人の患者が確認されている。最も多いのは北部の1874人で、カショエイリーニャの382人、ブラジランジアの308人が特に目立っている。また、東部や南部も1701人と1540人が感染。地区別では、南部のジャルジン・サンルイスで286人、東部のシダーデ・リーデルとシダーデ・チラデンテスで各々、264人と254人など、様々な地区で多数の感染者が出ており、「この地区なら大丈夫」というところはない。幸い、今年はまだ死者が出ていないが、くれぐれも、貯め水を避けるなどの衛生対策を心がけたいところだ。
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 サンパウロ市市警は9日、市東部ジョゼ・ボニファーシオで8万リットルにも及ぶ潤滑油を押収した。これは、ジツオ・カラサワ街にある倉庫で見つかったもので、相場価格で240万レアル相当とみられている。潤滑油は正規のルートで購入されたものではなく、発見時には空のボトルや何千ものラベル、充填用のボンベなども見つかっている。市警は、現場にいた、倉庫を所有する企業の従業員を捜査する予定だという。彼らがこれを何に使おうとしていたのか。気になるところだ。
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 10日のサッカーの全国選手権。2位パルメイラスは、アトレチコ・ゴイアニエンセに4―0で快勝。逆に4位入りを狙ったコリンチャンスは、首位アトレチコ・ミネイロに0―3で完敗した。降格圏内に近づいていたサントスは、ブラガンチーノに2―0で勝って13位に浮上。サンパウロはフォルタレーザに1―1で引き分け、14位に後退した。