東西南北

 マリリア・メンドンサ墜落事故死の衝撃の大きさからすっかり目立たなくなっていたが、12日はアルベルト・サントス・ドゥモンが自らが開発した飛行機「14Bis」を飛ばせてから115年の記念日だった。多くのブラジル人は、この日を「人類初の飛行の日」と呼んでいる。国際的には米国のライト兄弟が人類最初の飛行とされているが、ライト兄弟が1903年に飛行した際、それを見た人は一般人わずかに5人。サントス・ドゥモンの場合は、1906年にパリの航空関係者らの前で行った公式のもの。ライト兄弟がパリの公衆の前で飛行を行ったのは1908年のこと。ブラジル人はずっとこの件にこだわりそうだが、世界が認めるのはいつ?
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 連邦警察がグアルーリョス国際空港で調査を行ったところ、今年の1月から10月に摘発された143件の薬物犯罪のうち、31%にあたる45件で摘発された乗客は、エチピオアの首都アジス・アベバを最終目的地としていたという。また、同航路の利用者摘発のほとんどは、ブラジルがコロナ第2波にあえいでいた1〜4月に集中していたという。この時期は欧州に行く便は運行しておらず、同国行きの便はこの時期も運行していたわずかな路線のひとつだったことで、アフリカ経由の密輸計画が立てられていたようだ。ブラジルとアフリカとの間でどのような麻薬犯罪計画が横行していたのか、連警につきとめてほしいところだ。
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 週末のサッカーの全国選手権。14日、サンパウロはフラメンゴに0―4で惨敗し、本拠地モルンビのファンの前で無様な姿を見せてしまった。ロジェリオ・セニ監督は今年の前半までフラメンゴを率いていたこともあり、皮肉な結果ともなってしまった。これで、3戦連続勝ちのないサンパウロは15位に後退。降格圏内も近く、油断はできない。