東西南北

 リカルド・ヌーネス・サンパウロ市市長は17日午前、CBNラジオのインタビューに対し、ヴァーレ・ド・アニャンガバウーの再開は12月6日だと明言した。市庁舎の近くにあり、市内でも有数の総合施設であるヴァーレ・ド・アニャンガバウーは、ブルーノ・コーヴァス前市長時代の2019年6月から改修工事に入っていたが、契約問題やパンデミックの影響などで、再開を7度も延期。今月5日にスケートボード・リンクがオープンしただけで、柵が置かれたままの状況が続いていた。今回発表された再開日は運営企業との契約が有効になる日だというから、今回は延期なしで決まりそう。いずれにせよ、これまで以上に愛されるものになってほしい。
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 携帯電話を盗み、悪用する犯罪が増えているが、サンパウロ市の場合、市中央部の繁華街では携帯電話の窃盗事件が多く、サンパウロ市郊外では携帯の強盗(強奪)が多発しているという。アルヴァレス・ペンテアード財団(Fecap)が市保安局のデータから9月の携帯電話被害の状況を分析したところ、人目を盗むか、相手を畏怖させる程度に脅して起こす窃盗はベラ・ヴィスタ、ジャルジン・パウリスタ、レプブリカ、ピニェイロス、イタイン・ビビなどの富裕地区、相手の反抗を抑圧する程度の暴行や脅迫を手段とする強盗はカッポン・レドンド、カンポ・リンポ、グラジャウーなどが上位を占めているが、レプブリカでは強盗事件も多い。警官や警備隊が近くにいるか否かの違いかもしれないが、どこに行こうが、注意をするに越したことはない。
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 17日のサッカーの全国選手権。サンパウロは敵地でのパルメイラス戦を2―0で制した。15位まで順位を落とし、降格圏が近づいていたサンパウロだが、宿敵パルメイラスとの敵地戦で勝利できたのは大きい。サンパウロは残り5試合中、3試合が現状でより下位のチームとの対戦。なんとか逃げ切りたいところだ。