デカセギブラジル人の心情描く1人芝居「Imigrantes no Jap?o」

来社した脚本のジュリア・コルデイオさん、主演のライネさんと息子、監督のイタロ・ソアレスさん

来社した脚本のジュリア・コルデイオさん、主演のライネさんと息子、監督のイタロ・ソアレスさん

 サンパウロ州グアルーリョス市の劇団ピメンタルディダ(Companhia de Teatro PimentArdida)がデカセギ経験を元にした一人芝居「Imigrantes no Jap?o」を、26日(金)と12月10日(金)の21時から同市内のモンテイロ・ロバト図書館(R. Jo?o Gon?alves, 439)で公演する。
 劇の観覧チケット購入はサイトSympla(26日公演=https://www.sympla.com.br/imigrantes-no-japao__1389634、12月10日公演=https://www.sympla.com.br/imigrantes-no-japao-sessao-extra__1411550)で。
 主演のライネ・アラウージョさん(43歳)は日系二世の夫と共に1997年から訪日し、20年間のデカセギ経験を持つ。静岡や岐阜県、三重県鈴鹿市などデカセギ・ブラジル人の多い地域で働いていたという。

1人芝居「Imigrantes no Jap?o」

1人芝居「Imigrantes no Jap?o」

 「とにかく日本では寂しい気持ちが大きかった。色々なことが違っていた。例えば車の向きとか」と挙げ、「特に私がデカセギに行っていた時、ブラジルにいる親に何かあっても、すぐに会いに行けずとても寂しかった」と振り返る。

 デカセギとして日本で過ごした体験や、会社等で出会った日系人やブラジル人の話を脚本に織り込み、観客に投げかけていくような1人芝居の形式で在日ブラジル人の心情を表現していくという。
 その心情を表現していく中で「ブラジルにとって移民は重要なのか?」「日本は移民を大切にしているのか?」といった問題提起をしていく。
 現在グアルーリョス市公演のみだが、サンパウロ市内やリベルダーデ区での公演場所を提供してくれる協力者を探している。「ぜひリベルダーデで公演できたら嬉しい。ご協力を」と呼びかけている。同劇団の連絡先(https://www.ciapimentardida.com/、またはhttps://www.facebook.com/CiaPimentArdida/)。