《ブラジル》リオ五輪委会長に禁固30年=大会誘致時の買収疑惑で

COB会長時代のヌズマン氏(Fernando Frazao/Agencia Brasil)

 25日、リオ州の連邦地裁で2016年のリオ五輪の誘致に関する不正疑惑の裁判が行われ、当時のブラジル・オリンピック委員会(COB)の会長や州知事らが有罪判決を受けた。25、26日付現地紙、サイトが報じている。
 有罪判決を受けたのはCOB元会長のカルロス・アルトゥール・ヌズマン被告、リオ五輪組織委員会会長でCOBの理事でもあったレオナルド・グリネル被告、リオ州知事だったセルジオ・カブラル被告の3人だ。
 3人はリオ五輪の誘致活動中、国際オリンピック委員会の委員らに賄賂を贈って票を買っていたとの嫌疑を持たれていた。17年10月にはヌズマン、グリネル両被告が逮捕されていた。

 リオ連邦地裁のマルセロ・ブレッタス判事は、ヌズマン被告に30年11カ月と8日の実刑と最低給与1344日分の罰金、グリネル被告には13年10カ月の実刑と最低給与625日分の罰金を科した。
 この計画に参加したとされるカブラル被告には、10年8カ月の実刑判決と最低給与391日分の罰金が科された。カブラル氏はこの件で報奨付証言を行ったが、最高裁から了承されなかった。
 カブラル被告はブレッタス判事が担当していたリオ州のラヴァ・ジャット作戦で最も裁かれた政治家で、これまでに計200年以上の実刑判決を受けている。
 今回の判決に関しては控訴が可能で、被告らはその構えでいる。