長崎県人会=敬老会「会えるのは嬉しい」=1年9カ月ぶりの対面行事

敬老会に参加した会員たち

敬老会に参加した会員たち

 長崎県人会青年部(ヒロセかおりタイス部長)主催の敬老会が、21日正午からサンパウロ市ジャバクアラ区にある同会館で開催され、75歳以上の高齢者と会員ら計22人が一堂に会した。コロナ禍の影響により、同県人会で対面式のイベントが開かれるのは昨年2月以来、1年9カ月ぶり。食事の時以外はマスクを着用するなど感染対策も取られ、集まった会員からは「皆で会えるのは嬉しい」との声も聞かれた。
 先亡者への1分間の黙とうに続いて、森繁親(しげちか)会長があいさつ。「敬老者の皆さんおめでとうございます。コロナの影響でこの2年近く活動できない大変な日々が続きましたが、青年部の主催によって敬老会が開かれました。健康に気をつけてこれからも頑張っていきましょう」と述べた。
 引き続き、ヒロセ青年部長が「元気な皆様の姿を見ることで、私たちも元気をもらっています」と語り、理学療法士でもある同氏の指導で参加者たちは腕を上下したり、首を回すなどのストレッチをして体をほぐした。

プレゼントを寄贈された100歳の樋口さん(左から2人目)

プレゼントを寄贈された100歳の樋口さん(左から2人目)

 副会長で婦人部長でもある和田佐代子氏による昼食弁当の説明の後、元会長の丹生登(みぶ・のぼる)氏が乾杯の音頭。「健康に気をつけて、新しい社会が体験できるように頑張りましょう」と述べ、杯を掲げた。
 昼食では、欠席したアルジャー市在住の平島英毅(ひでき)氏差し入れの梅酒が振る舞われ、敬老者として参加した小篠(おざさ)エレーナ揚子(ようこ)さん(90、二世)が手作りしたドラ焼きも配られた。
 昼食後は、42人の敬老対象者のうち、この日出席した8人の高齢者に青年部からプレゼントが寄贈された。最高齢者の樋口愛子さん(100)が「皆様いろいろとどうもありがとうございます」と謝辞を述べた。家族に連れられて参加した樋口さんは、「今日は皆さんと会えるのを楽しみにして来ました。今でも料理や洗濯など家の仕事は自分でやっています。今までこうして生かせてもらって本当に嬉しい」と笑顔を見せていた。