東西南北

 11月27日、リオ州レゼンデ付近のヅットラ街道で、ボルソナロ大統領の車を追い越した際、暴言を吐いた女性が、連邦道路警察によって逮捕され、波紋を呼んでいる。連邦道路警察に逮捕を命じたのは、ボルソナロ氏自身だったことも明らかになっている。厳しいアンチも多く、野次も聞き慣れているはずのボルソナロ氏が逮捕を命じるほどに激怒した言葉は、「アリスティデスの恋人」だった。これはネット上でよく出回っているボルソナロ氏の陸軍士官学校時代の写真に由来するもので、この中でボルソナロ氏が柔道の恩師だったアリスティデス軍曹と写っている写真が同性愛者のように見えるところから出て来た野次だ。同性愛嫌悪者で知られる大統領には屈辱の呼び名か。
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 11月29日、フラメンゴがレナト監督を解任した。レナト氏はブラジル杯に準決勝で敗れた際に辞意を表明したが、この時は引き止められた。だが、11月27日のリベルタドーレス杯の決勝で敗れ、南米一を逃した責任は取らされた形となった。全国選手権も2位で、優勝は厳しい状況だ。レナト氏は今年、5年間監督を務め、2017年には南米1にもなったグレミオを辞任し、フラメンゴの監督となったが、いずれのタイトルにも手が届かず、監督の座から退くこととなってしまった。
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 一方、リ杯に勝ち、南米一に輝いたパルメイラスの方は、来年2月にアラブ首長国連邦で行われるクラブW杯の日程が決まった。パルメイラスは準決勝からの参加で、アフリカ王者のアル・アハリ(エジプト)と北中米王者のモンテルレイ(メキシコ)の勝者と戦う。今年の同杯では力を発揮できず、決勝に進めなかっただけに、雪辱を果たしたいところだ。