東西南北

 ここのところ、リオ州での報復・粛清行為や、サンパウロ市での逮捕者を手錠でつないだバイクで連行など、軍警の行為が問題視される事件が続いている中、サンパウロ州バルエリでは、軍警が自分の欲望を満たすために職権を乱用して批判の的になっている。問題となった2人の軍警は、特に事件が起きたわけでもなく、ただ単に早くアイスクリームを買いたかったがために、パトカーのサイレンを鳴らして渋滞となった道を開けさせた。しかも、当の女性軍警が録画し、拡散したことで、一部始終が発覚してしまったというお粗末さ。この行為自体に事件性はないものの、警察官による公私混同かつ職権乱用的な行動と、それを平気で録画、拡散する意識の低さは大問題では。
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 サッカーの王様、ペレが8日、大腸ガンの治療のため、サンパウロ市のアルベルト・アインシュタイン病院に再入院した。ペレは7日に同病院での化学治療を終え、帰宅したはずだったが、病院側が再度の入院を発表した。問題の大腸ガンは、パンデミックのために昨年は受けることができなかった定期健診を9月に受けた際に発見されたもので、そのまま除去手術を受けた。ペレは12年に大腿骨の手術、15年にも前立腺肥大の手術を受けるなど、健康面で心配な日々が続いている。
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 サンパウロ州地裁は8日、サイト「アンタゴニスタ」に対し、ニュースキャスターのラケル・シェヘラザーデ氏に1万レアルの賠償金を支払うよう命じた。これは同サイトが、シェへラザーデ氏がSBT局からの解雇を不当として訴えたことを報じた際に、彼女の個人情報を漏洩し、名誉毀損で訴えられたことに関しての判決だった。