連載小説
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キノコ雑考=ブラジルに於けるキノコ栽培の史実とその背景=元JAIDO及びJICA 農水産専門家 野澤 弘司 (11)
*)1958年;マッシュルームの需要は、巷での様々な情報機関やキノコ本来の高級嗜好の食材としての評価が漸次浸透し、栽培者も増えてきたので、古本はドイツ系ブラジ人のLorfとマッシュルームの缶詰工場”Y
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キノコ雑考=ブラジルに於けるキノコ栽培の史実とその背景=元JAIDO及びJICA 農水産専門家 野澤 弘司 (10)
(2)菌類や栽培技術の有識者や試験栽培者を組織的に率先する指導者が不在だった。 (3)試行錯誤で習得した栽培技術は他言せず黙秘し、相互授受の技術的な交流が無かった。 (4)近郊農業の既存の換金作物に対
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キノコ雑考=ブラジルに於けるキノコ栽培の史実とその背景=元JAIDO及びJICA 農水産専門家 野澤 弘司 (9)
大和民族のキノコへの執念は、所変われど旺盛と理解しました。昔々、カンピーナスの東山農場では、松茸の人工栽培に挑戦されましたが、ブラジルで松茸を人工繁殖させる生態のメカニズムの究明は未解決のようです。
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キノコ雑考=ブラジルに於けるキノコ栽培の史実とその背景=元JAIDO及びJICA 農水産専門家 野澤 弘司 (8)
2021年7月、風邪薬コルゲンコーワで有名な興和創薬(株)がイヴェルメクチンのCovid-19に対する、治験投与による安全性と活性確認の臨床試験が、今年末を目処に結論を得るべく始められたとのテレビ報
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キノコ雑考=ブラジルに於けるキノコ栽培の史実とその背景=元JAIDO及びJICA 農水産専門家 野澤 弘司 (7)
近年の特筆すべきは、2008年にプリンストン大学の下村脩教授がオワンクラゲとキノコの発光体から、緑色蛍光蛋白質(GFP)を発見し、生物体内で発光させる事により生理学的現象を追跡するメカニズムを開発し
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キノコ雑考=ブラジルに於けるキノコ栽培の史実とその背景=元JAIDO及びJICA 農水産専門家 野澤 弘司 (6)
武者小路実篤、菊池寛、新田次郎、芥川竜之介など日本を代表する往時の著名な文豪達が、敢えて「今昔物語」31巻1千集余りの説話の大作を読破していたかは知る由も無いが、「今昔物語」を執筆活動の糧として、ま
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キノコ雑考=ブラジルに於けるキノコ栽培の史実とその背景=元JAIDO及びJICA 農水産専門家 野澤 弘司 (5)
キノコは約10億年前に古代の住みにくい自然条件下の地球の地表に生まれて以来、常に地球と共生し菌糸が地表を砕いて原始の土壌を作り出し、そこから生まれた有機質の養分で動植物は生命を持続して来ました。
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キノコ雑考=ブラジルに於けるキノコ栽培の史実とその背景=元JAIDO及びJICA 農水産専門家 野澤 弘司(4)
使用後に回収されるプラスチックの再生リサイクルは僅か10%に過ぎず、約80%は埋立てか海洋投棄され、2050年には海に生息する魚の重量を上回ると試算されています。更に中国は 1992年には世界中から
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キノコ雑考=ブラジルに於けるキノコ栽培の史実とその背景=元JAIDO及びJICA 農水産専門家 野澤 弘司 (3)
5)諸般の状況から憶測すると、今や抗癌剤の40%は植物由来の生薬が原料となって居る。 この比率の兆候は今後ますます顕著になるものと推測される。よって今後の栽培事業に新規 参入を意図される後継者諸賢へ
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キノコ雑考=ブラジルに於けるキノコ栽培の史実とその背景=元JAIDO及びJICA 農水産専門家 野澤 弘司 (2)
1)ブラジルの1960年代以前のキノコ栽培の史実や技術的経緯を知るには、ブラジルのキノコ業界の発展に偉大な足跡を遺した古本隆寿(1916〜1987、宮崎高等農林専門学校卒)が橋本梧郎(1913〜20