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特別寄稿

「冠婚葬祭」という日本文化=半田知雄著『移民の生活の歴史』より=切な過ぎる一言「先祖を守れません」 サンパウロ市 ヴィラカロン在住 毛利律子

和装の結婚式

 先日、サンタクルースのメトロ駅近くで整体治療院を経営する岸本晟さんから、大変貴重な本をお譲り頂いた。半田知雄氏の『移民の生活の歴史』である。  それは、1908年6月18日に第一回笠戸丸がサントスに着岸した日から、1967年5月、移民60周年記念式典に来泊された今上天皇・皇后をお迎えした時までの、広範、かつ詳細な移民生活の歴史 ...

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新風が吹きぬけた統一選挙=サンパウロ市在住 諸川有朋=10月13日期

ボウロナロ大統領候補(Fernando Frazão/Agencia Brasil)

<その1>  選挙により、国民に合った政治家が選出されると言われ、国の政治が良くなるのも悪くなるのも、元々は国民の責任であると言われ、私達日系人はよく親達から「清き一票を」とよく聞かれた。  しかし、私達の見解では本当にだれがブラジル国の発展と国民の為になってくれるのか解らないで、最終的には知人の要望や心に無い夢のよ ...

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ボルソナロ優勢のまま乗り切るか=28日、いよいよ決戦投票=思い切って占う、新政権でどう変わる!=サンパウロ市在住 駒形 秀雄

ボウソナロ大統領候補(Foto Tânia Rêgo/Agência Brasil)

 10月7日の総選挙で新しい国会の議員は決まりましたが、大統領はボルソナロとハダジ、2候補の決戦投票(28日)になりました。  今までの支持率調査では、ボルソナロ(PSL党)59%、ハダジ(PT党)41%という数値が続いており、あと1週間もない投票日に向けて両陣営の激しい追い込み活動が続いております。  今回の大統領選挙では両候 ...

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沖縄戦の惨苦――戦争孤児 親富祖政吉=第5回・終わり

親富祖家のみなさん

 しかし当時の社会情勢は、「プライス勧告」というアメリカ政府の無謀な基地強制接収政策にたいし「4原則貫徹」の島ぐるみ反対運動で揺れており、青年たちの多くは運動に参加していました。このように基地問題で揺れる故郷沖縄を後にして僕は、希望の地を求めてブラジルに渡ったのです。  ブラジルでの生活さて、ブラジルに移住した僕は、サンパウロ州 ...

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大衆迎合的な独裁政権への道?=ブラジル大統領選どっちが勝っても=パラグァイからの見方=アスンション在住 坂本邦雄

ボウソナロ(Fernando Frazao/Agencia Brasil)

 去る7日(日)、ブラジルの総選挙第1ラウンドで、極右の大統領候補ジャイール・ボルソナロ氏が圧倒的な勝利を得た事は、ラテンアメリカの政治図を右寄りに転向させる一方、世界で近頃は又人気が上昇傾向の、強権指導者台頭に良い追風になりそうである。  アメリカのドナルド・トランプ大統領を礼賛するボルソナロ氏は、第1ラウンドで46%の投票を ...

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踊る! ブラジル大統領選挙=汚職、不景気背景に大激変=サンパウロ市在住 田中禮三(10月12日記)

ボウソナロ(Foto: Fabio Rodrigues Pozzebom/Agência Brasil, 9/11/2016)

 史上稀に見る大型贈収賄事件「ラヴァ・ジャット」騒動の最中、10月7日に行われた総選挙は、ブラジル近未来を左右する重要な選挙だった。それにしても、欧米のメディアが選挙結果を大々的に報じているのに反し、日本のメディアでは殆ど話題にもなっていないようだ。日系人約200万人が在住し、親しい国であるブラジルのニュースが、そして、日系ブラ ...

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沖縄戦の惨苦――戦争孤児 親富祖政吉=第4回

新たな希望を求めて。第4次青年隊移民37人と共にブラジルへ

 しかし僕は勉強にあまり身が入らず、学校を止めようかと思いながら2年生になっていました。2学期になって宮古島から仲村という社会科の先生が転任してこられた。  社会科の試験の成績が良かったということもあってか、先生から「今日先生は宿直だから、色々と話をしたいからお出で」と誘われました。  先生は、学校での勉強のことや人間の生き方な ...

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沖縄戦の惨苦――戦争孤児 親富祖政吉=第3回

重い足を引きずって南部方面へと落ち延びる老人や子供たち

▼しまんちゅの志情  そんな時に僕の部落の近所に住んでいた伯母さんが衰え切って寝たままにされていた僕を見て、「あんた、政吉か」と気付いてくれ、立つことも出来ない僕を引き取って自分の家に連れて行ってくれました。  この伯母さんがギギチャーという木の葉を沸騰させたお湯に浸し、僕の身体を拭いてくれました。すると不思議なことに疥癬は急速 ...

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沖縄戦の惨苦――戦争孤児 親富祖政吉=第2回

火炎放射器で洞窟の日本軍を攻撃する米兵

▼戦火の果てに―― オバーと母と親族の死  1945年4月にアメリカ軍の海からの艦砲射撃、空からの爆弾が雨嵐のように大きな爆音を轟かせて襲ってきました。当初家の近くや村の山手の防空壕に難を逃れていた村の人々は、「早く逃げろ」と口々に叫んで村を後にしました。  オバーは、家のすぐ近くの防空壕で一緒でしたが、「もう自分はあるけんから ...

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沖縄戦の惨苦――戦争孤児 親富祖政吉=第1回

親富祖政吉(おやふそせいきち)さん

 この『沖縄戦の惨苦――戦争孤児』は、「移民自身による手作りの移民史」を標榜する日ポ両語の同人誌『群星』の第4号に掲載された記事の転載。ブラジル沖縄県人移民研究塾(宮城あきら塾長)が発行する同誌には、毎号読み応えのある沖縄移民独自の物語が発掘され、掲載されている。今回の連載は、島袋安雄さんと宮城あきらさんによってカーザ・ベルデ支 ...

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