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樹海

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コラム 樹海

  今年もまたカルナヴァルがやって来た。サンバやアシェ、フレ―ボが鳴り響き谺する。研修に来聖している若い同僚の女性は、観光向けのサンボドロモは嫌い―とサルバドールに飛ぶ。こちらはTV観覧だが、確かに―街を激しく踊りながら練り進む伝統的なサルバドールは魅力的で親しみが沸く。それにダンスというよりはアフリカ的な強靭さを感じる激越さが ...

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◇コラム 樹海

コラム    志賀重昂は「日本風景論」で、地震や噴火が起きて避難した人々も、災害が落ち着けば故郷へ帰ることを望むのは人情だといった趣旨の文章を書いている。まだ危険が潜む三宅島に帰っていった62人の村民たちも同じような気持ちで小さな島に復興の夢を掛け第一歩を踏み出した。島の45%はいまもなお立ち入りが制限されガスマスクの携帯が義務 ...

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  歴史が誤って書かれるのは耐えられない。みなさんが証人になり、書き改めてほしい――アリアンサ(ミランドポリス郡)信濃村の長老、新津英三さん(八十九歳)がそう言った、と昨年末の信濃毎日新聞が書いた。田中康夫長野県知事が、昨年十一月同村を訪問した際、同行取材に来た記者の記事である▼新津さんの発言は、アリアンサ移住地の建設が満州信濃 ...

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  ブラジルは強烈なサンバのリズムに心が踊っているが、日本の二月三日は「豆撒」である。昔の一世移民は、どうしたわけかこの古くから伝わる慣習を忘れてしまったらしい。あるいは、笠戸丸や旅順丸の頃にはまだ豆が普及していなかったのでついつい―も考えられるのだが、それにしても不思議で面白い。そう言えば、ブラジルの歳時記にも「豆撒」は見当た ...

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  食べる魚の鮮度は高ければ高いほどいい。魚を食べる人は、国、民族を問わず、そう思っているに違いない。だが、思っているだけで、実際には多少古くても、妥協?して食べている。極端に言って、鮮魚について、鮮度が十分でなければ魚でない、と言うのは日本人だけか▼奥地に入植した移民たちはよく話す。「魚といえば、イワシの塩漬けだけだった。それ ...

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  イラクの議会選挙が成功裏に終わったのは喜ばしい。米の狙撃兵が銃を構えイラクの兵士らが厳戒するなかでの選挙だったが、投票率は60%を超えるらしいし、国民らの多くは新しい国を建設しようと立ち上がったところがいい。それでもテロ集団の選挙妨害は続き犠牲者が40人を超えたのは何とも痛ましくも悲しい▼選挙と言っても、我々が馴染んでいるの ...

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  20世紀は「戦いの時代」とされるが、日本を例にとっても日清・日露戦争に始まって第一次、第二次大戦と戦火に明け暮れた。平和が訪れたのは昭和20年の八月15日からであり、今や「戦争の怖さ」を忘れたかのような顔すらする。広島の原爆や長崎の平和祈念像を見学すれば―「平和の尊さ」を実感するだろうが、これとても、アウシュビッツの惨劇には ...

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  サンパウロ市制記念日の休日、リベルダーデ歩こう友の会の人たちと「カミニョ・ド・マール」(の下り)を歩いた▼海岸山脈の樹木と草の匂いを運んでくる風。賑やかな蝉の鳴き声。のんびり飛ぶトンボ。山襞を走る清流、それを受ける側溝から飛び出す蛙。道ばたはマリア・センベルゴーニャに代表される生命力の強い草花が咲き乱れている。ほぼ満開のマナ ...

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 NHKの海老沢勝二会長がやっと辞任した。いや、遅すぎたが実感ではないか。言うまでもなく幹部職員の不祥事が続き引責したと見ていい。TVとラジオの視聴者は真に正直なものである。昨年の9月に受信料拒否組は三万一千人。このあと使い込みなどが暴露されると十一万人を超す人々が受信料を支払いませんと宣言し、このままだと3月末には五十万人に達 ...

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  「自由」を追及し「世界の圧政を終わらせる」のが、米大統領である私の究極的な目的である。ブッシュ大統領は就任演説で遠大な政治理想を力強く語ったが、具体的な政策については二月の一般教書演説や予算教書まで待たねばなるまい。ライス次期国務長官は、北朝鮮やイラン、ミャンマー、ジンバブエなど六 国を名指しで「圧政の拠点」とし非難したが、 ...

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