コラム

  • コラム オーリャ!

     新年号に「日本人画家たちが残すもの」の拙文を書いた。そこでも取り上げたが、彼らの筆がよく描いたものはやはり、「町の衰退した地点」にあったと思う。時代遅れとなりつつあった娯楽風景もその対象となった。

  • 東西南北

    1月14日(火)  昨年の大サンパウロ市圏でのシャシーナ(大量虐殺事件)は六十七件で、二〇〇一年より一件多かった。死亡者数は二百二十三人で、〇一年の三百二十七人より百人ほど少なかった。一方今年は新年早

  • コラム 樹海

     政界では「理屈はあとから貨車で来る」と言うが、昨年の暮れに発足した「保守新党」はまったく解らない。保守党の野田毅党首は党首を止める止めないの騒動を起こした揚げ句に自民党へと復党。その保守党は一度は解

  • コラム オーリャ!

     新年号の特集で『リーダーに必要なものは?』と幾人かのコロニアの有識者に聞く機会があった。それぞれの一家言を拝聴したが、そのなかで『人の話を聞くことの出来る人』というのがあった。  コロニアの会議を傍

  • 東西南北

    1月11日(土)  九日午前にベロ・オリゾンテ市地下鉄で発生した列車正面衝突事故で、負傷者は七十七人にのぼっていた。昨年二月に開通して以来、最悪の事故だった。七番列車が、十二番列車の発車を待たずに突入

  • コラム 樹海

     昨年末、日本の故郷の友人たちから年賀状をもらった。国内の世相の異常さに憤慨する一方、自身が「高齢者になったこと」を嘆いていた▼友人たちは、小中学校、高校の同期生たちだ。昭和が二ケタに入ったばかりのと

  • コラム オーリャ!

    「すみませんね、肺ガンの治療中で、声を出しにくいんです」取材の最中に、こう言った人がいる。七十五歳。鍼灸マッサージが仕事で、その最中に取材に応じてもらった。確かに治療中の「患者」だが、来院する人を鍼灸

  • 東西南北

    1月10日(金)  七日に始まったサンパウロ市路線バス会社の従業員ストライキで、九日までにバス四十台が破壊された。サンパウロ市東部のエスプレッソ・パウリスターノ社とコンソルシオ・トローレブス・アリカン

  • コラム 樹海

     山根寛一氏を知る人はもう少ない。戦前の日系社会で活躍した人物で農業界の指導者として知られマリリア管内に創設した「興農園」は余りにも有名だった。南米銀行の秘書室長を務め宮坂国人氏を支え続けた山根剛氏の

  • コラム オーリャ!

     先日、訪日したおり、親戚と知人に頼まれて、日本にいるおばや姉に土産を届けた。年末で慌しい中、両者とも親切に応対してくれた。  通信機器の発達で容易に連絡をとれる時代になったとはいえ、ブラジルは地球の

Back to top button