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記事一覧

(食)風景スケッチ5=ゆりかごから墓場まで麺

グルメクラブ 2005年10月14日(金)  二〇〇四―五年はうどんの年だった。  昨年末に盲腸、今年に入って胃を患い、胃腸のリハビリのため、うどんの日々が続いた。  腰を痛めて起き上がれなくなったこともあった。気持ちまで弱ってしまって、やはり、うどんの世話になった。  つらい。寂しい。悲しい。何か気持ちが満たされない。そんなと ...

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実録・サンパウロ市ハンバーガー戦争1

グルメクラブ 2005年10月14日(金)  どうしてケチャップなのだろう。リオデジャネイロが大好きなわたしだが、許せないこともある。ピザにケチャップをかける悪習がはびこっていることだ。  オリーブ油派として、それを軽蔑している。イタリア系が主流のサンパウロには本場顔負けの味を誇る店が多いので、味と見た目を台無しにする(と思う) ...

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仏にナポレオン、伯にヴァルガス

グルメクラブ 2005年10月14日(金)  学生時代、こんな先生に出会っていたら自分は変わっていただろう。そう思える人と知り合うことがある。  六十三歳のアントニーニョ・ラパッシさんは、わたしにとってまさにそんな人だった。  先日サンパウロ市で開かれたグルメの見本市に、アメリカーノ市でつくっているカシャッサを出品していた。有機 ...

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あなたが決める=サンパウロ市一の居酒屋

グルメクラブ 2005年10月14日(金)  一八五三年に誕生した現存するブラジル最古のビール、ボエミアがサンパウロ市の居酒屋(ボテコ)コンクールを主催し話題に。  料理、ビールのサービスなどの部門に分かれ、同社が選んだ三十一候補の中から、一般投票で決まる。  候補店については、www.botecobohemia.com.brに ...

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(食)風景スケッチ4=男/女の得意な料理とは

グルメクラブ 2005年9月30日(金)  日本でも未婚の母などいまどき珍しくない。家内の幼友達だってそうだ。  北国でトラックの運転手をやっている。初めて聞いたとき、へェーと感心したが、女性の自衛隊員やとび職人だっているぐらいだ。  男のシマだった場所への侵犯がしょうけつをきわめている、もとい、女性の社会進出が著しい昨今、女性 ...

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地中海はボーダレス3

グルメクラブ 2005年9月30日(金)  わたしはいま、ヴィラ・マダレーナ区をぶらぶら歩いている。J・Jの愛称で親しまれ、ジャズや映画など多彩な文化を論じ、買い物とぶらり散歩を愛した植草甚一(一九〇八―一九七九)を思い出している。  彼は、ニューヨークに詳しかった。訪問する前から、まるで暮らしているかのようにその街の事情につい ...

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「液体のパン」も作って欲しい

グルメクラブ 2005年9月30日(金)  わたしは探偵である。もちろんウソだが、例えばの話として聞いてもらいたい。  ある人の素性を探って欲しいと依頼を受けた。  分かっていることは、その人は早朝散歩する。途中、サンパウロ市のモステイロ・デ・サンベント(聖ベネディクト修道院)にいつも立ち寄る。普通に考えれば、とわたしは思った。 ...

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グルメ最新事情知ろう

グルメクラブ 2005年9月30日(金)  ブラジルの最新グルメ事情が分かるイベント「ボア・メーザ」が二十八日から十月一日まで、サンパウロ市ヴィラ・レオポルジーナ区のITМExpо(電話11・3819・7955)で開かれる。今年で十一回目。  出店する関係業者は百八十を数え、ブースによっては試食試飲も可能だ。

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ベルギーからの「刺客」ビール

グルメクラブ 2005年9月16日(金)  サントリーの広告「トリスを飲んでハワイに行こう」が一世を風靡したのは六〇年代である。それは山口瞳の名コピーだった。  しかし、トリスの全盛期を知らないわたしは、小さい頃からハワイよりもフランスに憧れていた。  七五年にスタートしたテレビの人気クイズ番組「アタック25」の熱心な視聴者であ ...

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サンパウロの「郷土食祭り」

グルメクラブ 2005年9月16日(金)  サンパウロ州内各地の伝統芸能や民芸品、郷土料理を紹介するイベントが九月十八日までアグア・ブランカ公園で開催されている。  今年で九回目。料理に関して言えば、サンパウロ州といっても、日本より広いわけだから、実に多彩。日系社会の祭りに例えれば、サンパウロ州版「郷土食祭り」といった趣きもある ...

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