ホーム | 連載 | 2012年 | 県連故郷巡り=神秘の首都ブラジリア=大砂丘の地マラニョン

県連故郷巡り=神秘の首都ブラジリア=大砂丘の地マラニョン

 第38回を数える県連故郷巡り一行は9月29日午前9時半、聖市のコンゴーニャス空港に集合してブラジリアへ向かった。たまたま隣に座った、いつもおしゃれな小原あやさん(91、岩手)=ボツカツ在住=に、さっそく旅の一番の楽しみは何かと問うと、「初めて行くマラニョンね。でもね、砂漠は見たいけど砂に触るのはイヤ」と初々しく即答してきた。

第15回=砂漠の中の椰子文化圏=往復6千キロ経て帰還

ニッケイ新聞 2012年11月29日付け  「この辺はボクがブラジルに来た54年前のマット・グロッソと同じような感じですね。まるで時間が止まっているようだ。ブラジルの原点だね」。プレギッサ川の艀の近くには掘立小屋のような原住民の家が数軒建っているだけ。その様子を見ながら、一行の平谷勲さん(いさお、68、和歌山)はそう呟いた。19 ...

続きを読む »

第14回=バレイリンニャス=まるでパリ・ダカール=アマゾンに広がる砂漠の謎

ニッケイ新聞 2012年11月28日付け  10月2日午後2時過ぎ、一行が泊まる宿の前にはズラリ10台近くもバンジが並ぶ——壮観だ。現地集落を越えると砂地の道が延々と14キロも続く。運転手含めて11人も乗員が乗っているから車は重い。ゆっくり走ると砂に足を取られるので、ある程度のスピードを維持したままデコボコ道の轍を走り続けなけれ ...

続きを読む »

第13回=バレイリンニャス=トヨタ車が一番多い町=「砂丘ではバンジが最高」

ニッケイ新聞 2012年11月27日付け  一行の浜口洋さん(68、三重)も小山徳さん同様に工業移民で、最初はNEC、73年からはテレブラスに勤めていた。「軍事政権は電信電話による全伯のインテグラソン(統合)を目指していた。70年代にようやく電話が普及したが、それまではリオ・サンパウロですら電話をかけるのに半日待ったりした」と思 ...

続きを読む »

第12回=サンルイス=名物ボイ踊りを堪能=青年隊員の知られざる貢献

ニッケイ新聞 2012年11月24日付け  最後に、山田清さんが手配した同州が誇る芸能「ブンバ・メウ・ボイ」を踊るチーム「ボイ・デ・ルア」の舞踏が披露された。若者40人がバンドと踊り子に分かれ、植民地時代に富を象徴した「牛」を中心に、インディオの魔術師役、カボクロ役、黒人奴隷役などが民俗的な物語に沿って踊るものだ。ブラジルを代表 ...

続きを読む »

第11回=サンルイス=日系人はどこから来たか=パラー州からの南下組も

ニッケイ新聞 2012年11月23日付け  二つの移住地がうまくいかなかった後、日本政府は土地を買い上げて、ロザリオ移住地から出た数家族などを入植させた。西脇家、上田家、細江家(パラー州から)、田坂家、四元家(よつもと)、土居原家(どいはら)、大塚家などが今も残っているという。  交流夕食会に招待された地元日系人4人の一人、細江 ...

続きを読む »

第10回=サンルイス=二つもあった戦後移住地=養鶏や蔬菜目的に入植

ニッケイ新聞 2012年11月22日付け  サンルイスに到着した10月1日昼、郷土食レストランでは名物「Arroz de Cuxa」が大人気だった。ビナグレイラの葉を刻んで、ゴマ、乾燥エビなどと炒めてご飯に混ぜた焼き飯の一種だ。海ノリのような独特のまったり感があり、日本人の口に合うようだ。  現地ガイドは「この料理は黒人奴隷がア ...

続きを読む »

第9回=アナポリス=2万5千レを震災被災地へ=頼もしい一行参加者の生き様

ニッケイ新聞 2012年11月20日付け  アナポリス日伯文化協会との懇親会には現地から約60人が参加し、婦人部が朝7時半から準備したという手作りの料理に加え、フェイジョン・トロペイロなど同地の名物料理も並ぶ中、県人別にテーブルに座って賑やかに話した。  同文協の松原ジョルジ会長(57、二世)は実はサンパウロ市育ちで、仕事の関係 ...

続きを読む »

第8回=アナポリス=昨年2万5千レを被災地に=日語学校とデカセギの関係

ニッケイ新聞 2012年11月15日付け  アナポリスの松井清さんは、戦争前にリンスから出聖し、郷里が同じ平子喜三郎(ひらこ・きさぶろう、圭造さんの父)を頼って1947年にアナポリスに移転した。「平子喜三郎さんがわざわざ迎えに来てくれた」と懐かしそうにいう。  「あの頃、日本人はまだ30家族ぐらい、30年祭(83年)の頃に70家 ...

続きを読む »

第7回=アナポリス=意外に古い日本移民入植=滋味深い草分けの経験談

ニッケイ新聞 2012年11月14日付け  故郷巡り一行は9月30日朝10時には連邦直轄区の首都から155キロ、ゴイアス州のアナポリス日伯文化協会の会館に到着し、懇親会をした。同地への日本移民入植は、実は遷都のはるか以前から始まっており、歴史は意外に古い。  1929年9月19日付け伯剌西爾時報には「石橋恒四郎(つねしろう)その ...

続きを読む »

第6回=ブラジリア=〝神話〟に加わった日系人=成就するDボスコの預言

ニッケイ新聞 2012年11月13日付け  タグアチンガの会館には、日系DF文化協会の梅田寛ワルテル会長の姿もあった。会長職を10年も務めると同時に、連邦警察の国際警察(インタポール)部に勤務するエリートでもある。「つい先日も2週間訪日し、日伯の警察交流の打ち合わせをしてきたばかりだ」という梅田さんは、「日系社会全体の発展のため ...

続きを読む »