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2018年

県連故郷巡り=アララクアラ、ノロエステ巡訪=(17、終)=移民の故郷で先人に祈り捧げ=子供靴の町、一時代築いた徳永家

乾杯する川合県連副会長と安永連合会長

 ビリグイ日伯協会は1958年に設立し、現在会員は約150世帯。後継者となる若者不足という地方共通の悩みを抱えるが、ゲートボールやカラオケの他、盆踊りや芸能祭、敬老会など年中行事が続けられている。  安永連合会長によれば「母の日は男性が食事を作り、父の日は女性が作る。会員は少ないながら、家族の親睦を大事にする習慣が今でも続いてい ...

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県連故郷巡り=アララクアラ、ノロエステ巡訪=(16)=最後の訪問地、ビリグイ文協へ=勝負で両親と引き離された横田さん

(左から)白川さん、秋山さん、横田夫妻

 水上公園を後にした一行は、ホテルで休憩を挟んだ後、最後の訪問地となるビリグイ日伯文化協会の歓迎夕食会に向かった。一行が到着すると、入口では会員が一列となり一人一人に握手で歓迎。ノロエステ連合日伯文化協会の安永信一会長の姿もあり、柔和な表情を浮かべて一行をもてなしていた。  安永会長は、プロミッソン安永家の一人で、市議を9期務め ...

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県連故郷巡り=アララクアラ、ノロエステ巡訪=(15)=農地改革で土地奪われ移住=移住90周年迎える日野家

日野家移住90周年を祝った

 終戦後、曾祖母・マスヨさんと母・美喜枝さんの2人となっていた日野本家。そこに襲いかかったのが、占領軍統治下の農地改革だった。日野さんによれば「嫡男である祖父・信夫も不在のなか、女2人では所有地の全てが没収される可能性すらあった」と話す。  そのため、美喜枝さんの縁談が急ぎで進められ、父・覚さんが婿養子として日野家を継いだ。覚さ ...

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県連故郷巡り=アララクアラ、ノロエステ巡訪=(14)=先祖が導いた百年後の奇跡=孫の代で解き明かされる親族関係

(右から)日野さん、エジーナさん、妻・芳江さん(提供写真)

 水上公園の中を歩いていると、前述の日野寛幸さん(=第2回で掲載)が「ぜひ、聞いてもらいたいことがある」と話しかけてきた。日野さんは57年に家族と移住し、ジャーレスで育った。すでにジャーレス訪問を終えた後で、このツアーの目的はほぼ果たされたものと思われていた。  日野さんは「まさかこういうツアーに初めて参加して、こんなことが起こ ...

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県連故郷巡り=アララクアラ、ノロエステ巡訪=(13)=北西部の大都市、アラサツーバへ=「人と人との繋がり感じる旅」

(左から)カンポ・グランデから参加した名嘉さん、永松さん、梅木さん

 イーリャ・ソウテイラを後にした一行は、次の訪問地であるアラサツーバに向かった。同市はバウルーから先のノロエステ沿線で最大の都市で、人口17万人を抱える。  1907年の鉄道開通に伴って開拓が進められた同地は、1915年8月に鹿児島県人大原恵吉らが、ビリグイ植民地の一部だったアグア・リンパ植民地に入植したのが日本人移民の始まり。 ...

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県連故郷巡り=アララクアラ、ノロエステ巡訪=(12)=深い禍根残したダム建設=「政府には住民どうでもいい」(下)

牧草地200アルケールの半分を失った日系牧畜家(同市製作ビデオより)

 故郷巡りの後、ダム建設で退去を余儀なくされた区域に在住していた人や現地事情に詳しい人に電話で取材した。  チエテ川沿いで農牧畜業を営んでいた田中正三さん(90、静岡県)は「25平方千米の土地を有していたが、その全てが水没した。政府からは最小限の金額で強制的に買い上げられ、為す術がなかった」と話す。  田中さんの農場では、日系人 ...

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県連故郷巡り=アララクアラ、ノロエステ巡訪=(11)=ダムで一部沈んだP・バレット=水力発電所建設の功罪(上)

水没したノーボ・オリエンテ橋(同市HPより)

 故郷巡りでは、水力発電所建設で湖面が広がり、観光地として栄えるサンタフェ・ド・スールとイーリャ・ソウテイラを訪れた。だが、その一方で市面積の相当の部分が水没し、今日に禍根を残している町もある。  それがペレイラ・バレットだ。同市は、ブラジル拓殖組合が1928年に開設したチエテ移住地を礎として発展した町であり、最盛期には日系人が ...

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県連故郷巡り=アララクアラ、ノロエステ巡訪=(10)=UNESP教員ら中心に発足=イ・ソウテイラ文協が歓迎昼食会

同文協の皆さん

 発電所を後にした一行は、イーリャ・ソウテイラ日伯文化協会主催の歓迎昼食会へと向かった。同会は市街地に賃貸の会館を有するが、大規模な訪問団の歓迎とあって、スポーツ・クラブ・バネスピーニャで催された。  津田セイジ会長(66、二世)によれば、同会創立は84年。76年のパウリスタ州立大学(UNESP)校舎の開校以来、日系教授や学生が ...

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県連故郷巡り=アララクアラ、ノロエステ巡訪=(9)=水力発電所の〃建設秘話〃=市の発展に中国国有企業の陰?!

建設途中の居住区域

 イーリャ・ソウテイラ発電所は、66年には土木作業が開始され、67年から労働者受入れのための居住区域として約6千戸の建設が進められた。そこへ68年に労働者が住みはじめて、ダム建設が本格化すると共に町が誕生した。  居住区域では、単純労働者から技師まで1~6の等級に分けられ、それにより住環境が異なっていた。労働者数は69年には1万 ...

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県連故郷巡り=アララクアラ、ノロエステ巡訪=(8)=水力発電所から生まれた町=大河に浮かぶ陸の孤島

パラナ川に浮かぶイーリャ・ソウテイラ

 一行はバスに乗り込み、イーリャ・ソウテイラ水力発電所へと向かった。同発電所は聖州とマット・グロッソ・ド・スル州の境界となっているパラナ川に跨っており、ダム全長は5605メートルあり、貯水槽面積は1195平方キロメートルにも及ぶ。  同発電所は20の発電機を有し、設備容量は344万キロワット。年間で約420万世帯分の電力を供給し ...

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