そのうち、「親戚の安瀬盛次に、店を継がせては……」という声が上がった。 安瀬は以前、数カ月、この店を手伝ったことがあり、債権者の一人が覚えていたのである。「鈍重、牛の如し」と評されたが、鋭い閃きを見せることもあった。真面目で働き者でもあった。推薦者は、そこを見込んだのである。 この店主が夜逃げをしたアルマゼンを継ぐという話、凡 ...
続きを読む »宮坂国人 関連記事
在聖総領事館=一世紀の節目を盛大に祝う=記念昼食会に360人駆けつけ
「ちょうど100年前に始まった」―在サンパウロ日本国総領事館と関係の深いブラジル日本文化福祉協会やブラジル日本都道府県人会連合会、サンパウロ日伯援護協会などの日系団体や日系議員、日本政府関係団体、諸外国領事館関係者等、約360人が一堂に会し、同総領事館が設立から100年を迎えたことを記念した昼食会が、7月28日正午から同公邸で ...
続きを読む »総領事館=100周年記念し昼食会=約360人が駆けつけ=記念のテーマ曲発表も
1915年7月28日に業務を開始した、在サンパウロ日本国総領事館が、創立から100年を迎えたことを記念した昼食会が28日正午から総領事公邸で行われた。6月に着任した中前隆博総領事の着任レセプションも兼ねた。総領事館と関係の深い文協や県連など日系団体や日系議員、日本政府関係団体、諸外国領事館関係者等、約360人が集まり祝福した。 ...
続きを読む »イミグランテス公園建設開始=宮坂国人財団初の独自事業=構想より10年、前進へ=完工予定は16年末
約10年前、宮坂国人財団が日本人移民百周年記念事業として企画した「エコロジコ・イミグランテス公園」構想が、今ようやく形になりつつある。土地はサンパウロ市とサントスを結ぶイミグランテス街道沿い、ビリングス湖に隣接した大西洋岸森林の只中にある。州環境局所属フロレスタル財団の技術協力も得て今年3月に着工し、施設入り口がほぼ完成してい ...
続きを読む »文協で無料介護講習会=5日スタート、全15回
サンパウロ市文協とサンタクルス病院が共催し、3月5日から毎木曜日、同文協(Rua Sao Joaquim, 381, Liberdade)で「無料介護講習会」を開く。開催時間は昼12時半~午後4時半で、全60時間(15回)。定員50人。 これまで救済会「憩の園」が、グアルーリョスとサンパウロの2市で介護講習会を行ってきた。今後 ...
続きを読む »コチア青年定期総会=胸像や慰霊碑を国士館移転=60周年式典は9月20日=茶室や日本庭園は再建へ
コチア青年連絡協議会(前田進会長)の定期総会が9日午前、サンパウロ市の宮城県人会館で行なわれ、69人が出席した。14年度の事業・決算報告、15年度の事業計画として、コチア青年着伯60周年式典並びに記念桜の植樹、胸像・モニュメントの国士舘への移転など、関連事業計画案が審議され、正式に決定した。 前田会長は開会の挨拶で「60周年式 ...
続きを読む »大耳小耳
南銀創立の功労者・粟津金六氏(1893―1979年)は熊本県出身、神戸商業学校卒業。移民でなく、1914年に農務省の海外実業研究派遣生として渡伯し、日本大使館に勤務した。1923年に提出された日本移民入国制限を盛り込んだレイス法案の撤回に全力を尽くし、田付七太大使と共にパラー、アマゾナス州を視察し、南米拓殖会社の創立にも一役買 ...
続きを読む »『Aliança a terra da cooperação』=アリアンサの歴史がポ語で=感想を一挙掲載
日本で出版された木村快著『共生の大地アリアンサ~ブラジルに協同の夢を求めた日本人~』(同時代社)のポ語版『Aliança a terra da cooperação』が、ニッケイ新聞社から出版された。日系社会の中でも特異な歴史を持つアリアンサ移住地の歴史を紡いだ同作品の感想を、アリアンサと深い関係がある関係者に聞いてみた。 ...
続きを読む »藤間流、文協に怒りあらわ=開催直前に会場変更を通達=舞台作る必要に困惑顔=「芳之丞先生が生きていたら…」
「何故今ごろになってー」。文協への怒りをぶつけるのは、53年にもわたり毎年1月、文協大講堂で『踊り初めの会』を開いている藤間流日本舞踊学校の関係者だ。8月末に予約していたが文協事務局が、12月の第2週目に多目的ホール(旧体育館)への会場変更を通達した。「ステージを作らねばならず、高齢者も多い観客はパイプ椅子に座ることになる。何 ...
続きを読む »長野県人会=創立55周年の節目祝う=阿部知事も青年交流を期待=松本ぼんぼんで大盛り上がり
ブラジル長野県人会(高田アルマンド会長)が9日、創立55周年式典をサンパウロ市の愛知県人会館で行なった。阿部守一知事、風間辰一県議会議長ら9人の慶祝団を迎え、約350人が節目を祝った。「日本的教育を受け自分は一世」と自負する高田会長は、「今後も先人たちの熱い気持ちを引き継ぎたい」と思いを新たにし、初来伯した阿部知事も「青年交流 ...
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