《サンパウロ》人違いで実弾11発浴びる=幼稚園の女性教諭が襲撃死

ブラジルではこのような長銃が普通に犯罪に使われ、警察に押収される(THIAGO GOMES/AG. PARÁ)

 24日、サンパウロ市東部で、武装した強盗団が人違いを起こし、標的の人物とは無縁の幼稚園教諭らが乗る車に銃弾11発(車体の銃痕は16発分)を浴びせ、女性教諭2人が即死する事件が起きた。24、25日付現地紙、サイトが報じている。
 事件が起こったのは24日の午前6時40分頃、サンパウロ市東部グアイアナーゼスのプロフェソール・オズヴァウド・デ・オリヴェイラ大通りで、幼稚園女性教諭3人が乗っていた車が犯罪者たちに無理やり停車させられ、銃弾が撃ち込まれた。
 この襲撃で、主任のジェッシカ・アパレシーダ・ロペス・フラゾンさん(31)と教諭のマルリ・ゴメス・デ・リマ・ラナさん(42)が死亡した。後部座席に乗っていた女性は無事だった。

 証言によると、彼女たちはガソリンスタンドで給油後、職場に向かっていて襲撃を受けた。
 警察によると、被害にあった車は後をつけてきた黒のヴォルヴォ車に行く手を阻まれた。ヴォルヴォ車に乗っていた武装した男性3人は長銃で何度かに分けて銃弾を浴びせた後、被害者たちの車のドアを開け、「ガソリンスタンドの金はどこだ」と訊ねたという。犯人たちは被害者たちの鞄や携帯電話を奪って立ち去ったが、その後、ガソリンスタンド所有者の車を改めて襲い、4万レアルを奪い、逃走中だ。
 ガソリンスタンドの防犯カメラには被害者たちの車や犯人たちの車の映像が残っており、ガソリンスタンド所有者の車を狙っていた犯人たちが被害者たちの車を所有者か警備員の車と間違えて襲った可能性があると見られている。

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