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「交流」が貴重な体験=岐阜県農高生、報告書贈る

3月8日(火)

 昨年七月にブラジルを訪れ、約二週間の農業実習を行った「第二十七回岐阜県農業高校生海外実習派遣団」がこの度、研修の日程、個人研究の記録、研修活動の感想、写真などをまとめた「平成十六年度岐阜県農業高校生・海外実習派遣事業報告書」を作成、ブラジル岐阜県人会などに寄贈した。
 九十ページに及ぶ同報告書では、各実習生が「ブラジル・オランダと日本における畜産技術の比較」、「ブラジル・オランダと日本における環境に配慮した農業技術と経営方法について」などの研修テーマに基づいて行った調査・研究をまとめているほか、県人会会員やファームステイ先など、お世話になった方々への感謝の言葉が綴られている。
 岐阜県立斐太農林高等学校の和田浩明さんは、「山田彦次ブラジル岐阜県人会長さんへ」と題した作文に以下のように記している。「私達は、岐阜県人としてこの地に来ることができ、日本とブラジルはちょうど地球の反対側であるにもかかわらず、こうして交流をもっているということ自体は素晴らしいことであり、これからの〃互いの生活〃の中で大切にしていかなければならないことだと感じました」。
 ブラジルに生活している数多くの日本人移民たちとの交流が、実習生たちにとって、農業実習と同じくらい貴重な経験となったことだろう。

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