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この世知辛さ、電線泥棒=グァタパラ移住地=深井戸用盗難、あわや断水

2006年4月12日(水)

 グァタパラ移住地で去る三月二十一日夜、深井戸の電線が盗まれた。盗まれたのは、移住地の深井戸二号、四号、五号の電線の、配電盤からメーターまでと、深井戸用のポンプへ延びる線の入り口まで、各井戸約二十メートル。
 グァタパラ新聞(四月三日発行)によれば、一号深井戸も狙われた様子であったが、途中の道路の水たまりで車がスリップして渡れなかったようで、難を免れた。
 調べたところ、二号タンクは、下から四メートルほど梯子がないのに、どうして上ったのか、タンクの上まで泥棒が達しており、避雷針まで盗まれた。四号井戸は、水道担当委員が電線を買ってきてつないだ。二号、五号はポンプへのびる線の、配線管のぎりぎりのところで切られ、線が中にはいってしまっていたので、翌日、業者を呼び、ポンプを持ち上げ、線を引き出してつないだ。もう少しで断水になるところであった。
 泥棒が盗んだ電線は、売却したところで大したカネにはならない。しかし、新しくするとなると、約二千五百レアルかかり、業者への支払いとともに、痛い出費となった。
 文協の水道委員会と治安部は、さっそく対策会議を開いて、見回りの強化策を練った。また、水道委員会は五つの深井戸の清掃を業者に頼んでいるところ。電線盗難事件後、二号深井戸の自動スイッテが何回直しても故障したり、井戸の中にはいっている鉄管に摩耗が見つかり、交換したりと、出費はさらに重なった。

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