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コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2009年3月26日付け

 「世界水の日」の二十二日付エスタード紙が、サンタカタリーナ州の水害被害者達が四カ月経った今も災害処理に追われている様子を掲載した。
 家族や親戚を失った少年の寂し気な顔など、一つ一つの写真に胸が締め付けられるが、同州以外にも同様の悲しみや苦しみを味わっている人達がいることも忘れてはならないと実感させられる。
 二十二日には、成田での貨物便の飛行機事故のニュースと、米国での飛行機墜落で十四人死亡とのニュースも重なり、家族や友人といつも通り日を過ごすという事がどれほど大きな奇跡かとも思わされた。
 「生きているとは生かされていること、生ある限り人には使命がある」と寝たきりの女性から昔聞いた言葉を思い出し、人の命が本当に貴く、いとおしいとも感じた日。
 愛する人や日々の営みを奪われた人々の戦いはまだまだ続く。 (み)

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