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コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2009年4月8日付け

 在日ブラジル人は本当に減っているのか、試みに集住地の登録者数を調べてみた。
 二月末と昨年四月時点を比べると、例えば長野県で約千三百(八%)、岐阜の大垣、美濃加茂、可児の三市計で約千人(七%)の減だった。帰伯したのだろうか。
 「日本政府が六千七百レアル払う」、帰伯希望者への支援金支給を伝える伯字紙の見出しは印象に残った。三千ドルという金額が一人歩きし、再び「日系人=デカセギ=金」というイメージができてしまうことに危惧を覚える。
 数年前ある日系家庭で、息子がデカセギから帰ったところを強盗に襲われ、一家のほとんどが殺されるという事件があった。空港強盗が連続したこともある。また同じことが起こらないとは限らない。
 デカセギ現象開始の頃と同様、誰にも将来が予測できない現在、想定すべきことは多い。(ま)

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