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ニッケイ新聞 2009年5月27日付け

 西部地区のアマゾン八十周年事業が具体化したのは四月も終わりになってから。マナウス近郊にあるエフィジェニオ・サーレス移住地で五十周年式典が昨年十一月に開催され、二年連続の式典に地元の士気も上がらなかったから、との話。州や市政府の協力体制も万全とはいえず、「資金集めもこれから」(錦戸健祭典実行委員長)だというが、傘寿の節目をしっかりと祝って欲しいもの。
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 抗加齢や健康増進、ダイエットに効果があるという触れ込みで、アサイーが米国で大人気―と世界日報が報じている。日本でも数年前から、静かなブーム。ブラジル政府系農業公社の調べによれば、輸出急増のため、ここ数年で価格が六十倍。地元の消費を脅かしているとの情報も。リベルダーデ界隈で売っている二レアルのアサイーソルベッチが無くなる日も近いか…。
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 世界中で人気の高いブラジル産のゴム草履、ハヴァイアーナスが京友禅と合体―!? 二〇〇五年に創業四百五十年を迎えた京友禅の老舗、千總(ちそう)と協力、明治から大正時代の古典柄が使われている。「波に亀甲」(赤)、「滝に紅葉」(緑)、「流水に桜」(青)の三種類。元々、ブラジルに移住した日本人が履いていた草履がルーツとされるだけに、百年目の先祖返り!?
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 国際交流基金文化センターで来月一日夜にある放送大学の仙田満教授による『都市建築の再生と持続の可能性』が予定の入場者数百人を超え、すでに受け付けを締め切った。立ち見も出るほどの大反響に、センター関係者は、「こんなに殺到するなんて」と驚きながらも、嬉しい悲鳴を上げている。

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