ニッケイ新聞 2009年5月28日付け
三菱重工の進出企業、アタ燃焼機工業株式会社の出向職員として1973年から同地で勤め、2000年までの6年間取締役をしていた。
今は、夫妻で「定年後の楽しみ」を満喫しているという安見さん。市に寄贈した工場を利用して2003年から、中学・高校の卒業資格をもたない成人を対象とした州立校分校Fabrica do Saberをスタートさせた。
「出席確認や試験の採点、何から何までトマ・コンタしてますよ」と溌剌とした表情を浮かべる。
ボランティア経営者としてサポートする日々。現在分校には1400人が登録している。「今までに150人が卒業して、そのうち10人が大学に進学したんです」。
現在、売りに出されている公使館を「〃移民発祥の地〃として文化センターのような形で残すべき」と訴えている。旗振り役として今後の活躍に期待。 (親)