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東日本大震災=カンピーナス地域の善意を結集=夕食会と寄付で義捐金4万レ

ニッケイ新聞 2011年5月6日付け

 カンピーナス日伯文化協会(安永博道会長)は3月26日、東日本大震災復興支援を目的とした慈善夕食会(花田忠義実行委員長)を同会館で催し、408人が訪れた。
 夕食会は午後7時に始まり、最初に参加者全員で1分間の黙祷を捧げた。
 実行委では当初、200人ほどの出席を予定し、地元の「レストラン武田」主人の武田セルト氏の物心両面の支援によって立派な献立を用意していた。
 ところが開場前から参加者の列ができ、開場と同時に予定の倍くらいの人数となり実行委員を慌てさせた。しかし、武田氏の手配により難なく食材を調達、400数十人の胃袋も満たして一同胸を撫で下ろした。
 会費は50レアル。経費は同文協が負担し、約2万レアルの義捐金が集まった。
 同夕食会は文協の呼びかけだったが、非日系人の参加者が半分以上となり、ブラジル社会の関心の高さ、友情を目の当たりにした気がした。
 同文協では地震の発生直後から義捐金の受付けを開始。夕食会の当日、後日にも寄付が毎日文協に寄せられた。その締め切りが遅くなったため委員会の集計が遅くなったが、最終的に4万レアルとなった。
 義捐金は26日午前中、花田委員長と、安永会長と実行委員の小林シーダさんに代わり同文協の樋口四郎さんから木多喜八郎ブラジル日本文化福祉協会会長に託された。「皆でやろうという思いで、役員一同頑張った」と振り返る花田委員長は、「会員以外の人がたくさん集まってくれて嬉しい」と話した。
 安永会長は、「たいした事ができず申し訳ないが、カンピーナス地方の皆さんの被災者に対する気持ちです。なんらかのお役に立つ事を願っております」と話している。
 同文協では今後も義捐金の受付を継続する予定。(樋口四郎さん通信)

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