ニッケイ新聞 2011年5月28日付け
百聞は一見にしかず——と箴言にはあるが、実際に見た岩手県の東日本歳震災被災地の現状は「言葉にならない」という一言に尽きるものだった。まるで無慈悲な神の手でなぎ倒されたかのように町には、2カ月たってもまだ瓦礫の山ができている。世界に冠たる日本において、そのような現状であること自体が災害の深刻さをおもわせる。しかし、山田町在住のブラジル岩手県人会賛助会員の二人は、「ブラジルからの支援に心から感謝する。町民一同がんばっている。必ず復興してみせる」と力強く口を揃えた。