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草の根協力=ミナス州の病院へ消毒設備を

ニッケイ新聞 2012年1月6日付け

 日本政府は「草の根・人間の安全保障無償資金協力」により、ミナス州パトロシニオ市にあるパトロシニオ聖マリア協会が運営する聖マリア慈善病院の医療器具殺菌センター改善のため、8万7116ドル(775万3324円)を限度とする無償資金援助を行うことを決めた。
 契約署名式が12月28日、在リオデジャネイロ日本国総領事館で行われ、渡邉勝総領事、同病院のリカルド・バルトーロ院長らが出席し、署名を交わした。
 ブラジル統一医療保険制度(SUS)利用者が無料で診療を受けられる同市唯一の病院。近隣8市の住民を含む約19万人が利用、月平均230回以上の手術が行なわれている。
 そのため、相当数の手術関連器具の洗浄殺菌が必要にも関わらず、汚染器具材の洗浄は全て手作業の上、殺菌器は2台のみで洗浄殺菌効率的に行えなかった。
 また、汚染医療器具による院内感染を防ぐため、熱消毒洗浄装置を設置することが望まれていた。

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