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ニッケイ新聞 2012年3月9日付け

 昨年11月には、カーラさんと同じように同時期から研修した日系人心理学者ウチダ・ジャニーネさん(南マット・グロッソ州ドウラードス市職員)が帰国した。また、同市や同県伊勢崎市の公立学校でカウンセリング業務にあたったペルー人心理学者マヴィ・カリナさん(リマ市出身)も帰国する。両国の教育システム、文化を理解した人材を作るため、こうした事業が継続されれば、と願う。
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 ドキュメンタリー『孤独なツバメたち』を制作した浜松学院大学の学生が中心となり、2008年、外国人支援調査組織「マイノリティ・ユース・ジャパン(Minority Youth Japan)」を設立した。在日外国人などマイノリティ(少数派)と見なされる若者達が、様々な活動を通し社会人としての基礎能力を身につけることを目指す。映像制作やソフトボールチーム設立など、浜松から多文化共生のメッセージを発信中。
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 読売新聞社主催の「医療功労賞」の受賞が決まった菊地義治・援協会長。「あまり出すぎるとまたいろいろ言われるから…」と取材にも控えめな反応だ。今年は年男だそうで、援協にとっても公益福祉団体としての認可申請を控え、団体の将来を左右する重要な年といえる。このタイミングで受賞するということは、これを励みに「頑張ってほしい」というエールなのでは。

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