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東西南北

ニッケイ新聞 2013年12月21日

 20日付フォーリャ紙の表紙を飾ったのは、サンパウロ市3月25日通りの早朝市「フェイリーニャ」の様子だ。同通りのフェイリーニャは早朝4時から始まり、クリスマスが近いということと、元々有名だった中央部ブラスのフェイリーニャが今月19日に再開するまで7カ月閉鎖している間に人気を呼んでいた。昼間は常に混んでいる3月25日通りだが、早朝も大盛況で、買い物客も「午前中朝の値段の半額くらいで買える」と好評だ。中にはサンパウロ州内陸部やリオ、ミナス・ジェライス州南部からわざわざ買いに来る人もいるという。特に今週末からクリスマス・イヴにかけては周囲の交通網も混乱しそうだ。
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 18日夕方、サンパウロ市西部バラ・フンダを発ったイグアスの滝への観光バスの乗客ら7人が、サンパウロ州サンロッケ付近でいきなりバス・ジャックを宣言し、乗客の現金、携帯電話、コンピューター、デジタル・カメラなどを盗んでいった。死者や負傷者は出なかったが、乗客は「脅され、殺されるかと思った」と語っている。特にハンガリーからの観光客の71歳の男性は、旅行カバン、クレジット・カード、携帯電話に加え、ズボンや靴まで盗まれ、悪夢の旅行となってしまった。
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 ペルナンブーコ州を代表する歌手で「ガルソン」(1967年)の大ヒットで知られるレジナウド・ロッシが19日、肺癌で亡くなった。69歳だった。デビュー当時ロック歌手だったレジナウドは、熱愛や不倫などを題材とした物語性の強いバラードシンガーとして人気を博し「レイ・ジナウド(王ジナウド)」などの愛称で知られた。

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