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読者との繋がりこそが新聞の財産

28日付のニッケイ新聞PDF版

 中央銀行の方針が7月に突然変わり、購読者のCPF(納税者番号)がないと、新聞社から購読料の銀行振込票を郵送できなくなった。そのお知らせを掲載した当初、たくさんの連絡をもらい、一気に半分ぐらいが集まった。心から読者の皆さんの協力に感謝したい▼ただし、購読部の話では、それでも残り半分を集めるのに苦労している。手紙や電話、あの手この手で連絡を取っているが、昼間は出かけて居ていないとか、なかなか連絡がとれない購読者がいるようだ。CPF自体をとっていない人の場合、代理で子供の名前とそのCPF番号を教えてもらっても送付可能だ▼電話詐欺が横行するご時世ゆえに、中には「CPFを知らせたら危ない」と用心する方もいるという。無理もない。そんな方には直接、弊社の銀行口座に購読料を振り込んでもらい、後から銀行振り込み証のコピーを郵送してもらう方法もある▼弊紙から購読料の催促をする電話担当者の声が大きすぎ、「こっちが客なのに、まるで怒鳴られているようで不快だ」という苦情もあちこちで聞いた。本当に申し訳ない。電話担当者は耳が遠く、本人はその気ではないらしいが、傍からすればケンカ口調に聞こえるしゃべり方に、いつの間にかなっている点は、本人にも直接注意したが…。平身低頭、ご容赦願いたい▼購読や配達などの経営部分に関して編集部に口が出せることは少ない。また北米やアジアではよく見る無料邦字紙は当地では難しい。購読料に頼った経営は危ういが、その分、読者との確かな繋がりがあると信じている。「こんな内容の記事がもっと読みたい」など叱咤激励、意見を寄せてほしい。(深)

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