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《リオ州》刑務所運営局長ら3人逮捕=大型犯罪集団との裏取引で

 リオ州の連邦警察は17日、州刑務所運営局(Seap)の局長と2人の副局長の計3人を、同州最大の犯罪集団コマンド・ヴェルメーリョ(CV)の幹部たちと裏取引した容疑で逮捕した。17日付現地サイトが報じている。
 連警が敢行したシモニア作戦で逮捕されたのは、Seap局長のラファエル・モンテネグロ容疑者、副局長のウェリントン・ヌーネス・ダ・シルヴァ、サンドロ・ファリアス・ジメネス両容疑者の3人だ。

 3容疑者はCVの幹部たちとの間で、「パラナ州カタンドゥーヴァスの連邦刑務所に収監されている囚人たちをリオ州に戻す」「リオ州内の刑務所に人や禁止物を入れることを認める」「重犯罪者のウイルソン・カルロス・ラベロ・キンタニーリャ(通称アベーリャ、50)を釈放する」ことなどを話し合っていたという。
 アベーリャ容疑者はCVの幹部のひとりで、刑務所内からCVに指令を出していた。2020年にはファヴェーラ襲撃で再逮捕され、連邦刑務所に移送されるはずだったが、昼間の外出が許されるセミアベルト扱いとなっていた。また、同容疑者は7月14日に殺人罪で再逮捕されたが、7月27日に不自然な形で釈放されていた。
 モンテネグロ容疑者は17日、リオ州政府によって解任された。

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