ブラジル知るならニッケイ新聞WEB

イッペーなど200本植える=緑化運動=USPのキャンパスに

4月6日(水)

 USP─LESTEは今月二日午前、エルメリーノ・マタラーゾ区の新キャンパスに、アロエラやイッペーなど約二百本を植樹した。サンパウロ市環境庁、同区役所、現地民間団体などと共同で、促進している緑化プロジェクトの一環。ブラジル・ニッポン移住者協会(小山昭朗会長)の関係者らも参加して、一仕事した。
 この日植えた場所は、アイルトン・セナ街道に沿ったキャンパスの外側。将来は街灯をつけるなどして、環境を整備する考えだ。教授や学生、地域住民など約七十人がスコップを手にした。
 ブラジル・ニッポン移住者協会はサンパウロ大学構内に、桜などを植樹した実績などを買われる形になった。炎天下の中、黙々と作業を続けていた。
 同協会は、ジャカレイの苗木栽培業者、木下喜雄さんから、桜千七百五十本の寄贈を受けて、USP─LESTE構内に植える計画。既に苗木が同大に届いている。この日は、桜の植樹は無かった。
 コーディネーターのソニア・カステロル教授は「構内だけでなく、地域で緑化運動を展開して、住民の生活の質を上げたい」と張り切っている。
 エルメリーノ・マタラーゾ区内には、合計九百本を予定。同大での作業を終えた後、近くの広場に場所を移して四、五本植えた。
 同区生活改善協会のアンジェラ・モニカ・カヴァルカンテ会長は「この辺は、環境汚染がひどい。大学のプロジェクトに感謝しています。セルカをつけるなどして、管理を行ないたい」と喜んだ。
 小山会長は「百周年に向けて、桜の植樹を盛り上げていきたい。そのためのプランを作成中です。USPにも、協力していきたい」と話していた。

モバイルバージョンを終了